今日はまたアイスリボン後楽園大会へ。
雪妃と藤本のベルト戦をメインに据えており、また久しぶりに松本もタッグで出場するので、観たいなと。
チケット代は少しだけ上がっていたが、入りを抑えているのでそうなるのよね、という話だ。
まぁ、隣が空いているので、観戦環境としてはむしろ快適であったりもする。
会場の入りもまずまずだ。
さて、第一試合は8人タッグ、山下、尾崎、バニー、真白組対トトロ、yappy、つくし、安納組。
相方がシングルに出る尾崎、安納?もここに組まれている。
得意のわちゃわちゃだが、すっかり真白が存在感を発揮している。
初っ端つくしを挑発しスタートするも、つくしのエルボーで早々にノックアウト。
復帰以来イマイチ萎縮している感もあったつくしがだ、ここにきてようやく本領を取り戻してきたようだ。
また尾崎もだいぶ思い切りが出てきて、ベルトを取ったことが功を奏していると言えるだろう。
とはいえ8人タッグ、見せるべきは団体芸だ。
訳のわからない展開を挟みながら、要所要所では締めていく。
こういうのはアイスリボンは上手くなったな。
最後はまさかの真白がとるという結果に。
しっかり仕事したな。
続く第二試合はトライアングルの試合。
挑戦者2人対チャンピオンという3wayの変則的なチャンピオンシップだ。
最近成長目覚ましいいぶきと、ずっとあっち行ったりこっち行ったりと迷い続けているうの、チャンプはラム会長なんだけど、個人的にはこの子の強みがいまいちわからない。
この手の形式は出だしの動きでしばらく展開が決まるが、流れを作ったのは意外にもいぶきであった。
前に見に行った時も思ったが、この子は非常にプロレス頭が回るようだ。
デビューしてしばらくは母ハム子的な動きをしていたが、いい感じに自分なりのスタイルになりつつあるし、最近は思い切りのいい逆水平もすっかり代名詞になりつつあるだろう。
膝を痛めないようにケアだけ気をつけてほしいところだ。
とはいえ、試合はうのがラム会長から関節でギブアップを奪うまで勝利。
決め技は良かったね。
しかし、なんでラム会長はあの低身長細身でラリアットをやるのかわからない。
続くは6人タッグ、本間、テクラ、チェリー組対世羅、藤田、青野組。
本間がいつの間にか金髪になっている。
それはともかく、すっかりハードコア路線になった世羅と、やはり、いまいちうだつの上がらない藤田は最近タッグを組んでいる。
全日とのコラボでも前に出てくるなど、そろそろ突き抜けを期待したいところだ。
またテクラは世羅に挑戦するらしく、最近は情報発信も積極的だ。
まともにみるのは初めてかもだから、どんなかなと。
とりあえず、動きは素晴らしいな。
チェリーは先の後楽園から合流しており、ベテランとして老獪に動き回る。
そして、青野さんは今日も美人だ。
それにしても、世羅はすっかり豪快な技を使うレスラーになったんだな。
ジャイアントスイングは名物になっている。
本間はバイプレーヤーとして優秀だよね。
そつない印象だった青野さんも、大分色がで始めた感じか。
最後はテクラが謎のアイテム投入で丸め込み。
ありゃなんだろうか。
第4試合はいよいよ希望していたデスマッチ路線に入ったすずと、デスマッチの仕事人、殿佐々木だ。
すっかりアイスリボンのハードコアの受け皿になりつつあるフリーダムだが、ちゃんとわかっている人たちなので変な話だが安心感がある。
椅子などの凶器もOKながら、普段100kg近い選手とやり合っている彼にすれば、半分くらいの体重の女子選手など問題ではないだろう。
むしろ中途半端にやられるとかえって変な怪我をしそうなので、恐らくすずにはとにかく思いっきり来い!と伝えていそうだ。
それくらい受け切るのは他愛もないだろうからね。
試合も終始そんなことを感じさせる試合で、まだ10代の若いすずに、見事な薫陶である。
受け身はまだまだ不安もあるので、カバーがバッチリだ。
見せ場もしっかり出して、言い方は悪いがぱっと見でエグさも出すので、すずにとってもよく頑張ったという評価がつくはずだ。
最後はすずもしっかり返したので、やっぱりこの子はガッツあるよね。
思い切りよく行けるのも彼女の才能である。
それでもやはり殿、試合後のマイクもバッチリだし、そのままプロレス界の父へ立候補、しっかり鍛えてやる!という展開は、なかなか良いですね。
デスマッチ7番勝負、次は大日本の竹田のという選手。
紙面でしか見たことないが、葛西も認めるヤバいやつらしい。
佐々木のような懐の深い試合を展開するか、あるいはほんとのやばい試合になるか、はてさて。
少しリング調整を挟んでセミファイナル、ノンタイトルのタッグマッチで、くるみ、松本組対久しぶりのらぶっちゃだ。
ちょっと前までフランクでチャンピオンタッグだったくるみともちだが、再び相対する形に。
らぶっちゃはコミカル強めだが、松本も硬軟いずれも対応は可能なマルチだ。
爆発力もあるし、試合展開も上手い。
団体所属でないためどうしても注目のされにくい選手だが、実力は折り紙付きだ。
あの鈴木みのるにも認められているからね。
試合は序盤こそコミカルもあったが、しっかり硬い展開もしていけるのは流石のベテランだ。
パワー系の選手達なので、豪快さも見せていくので、良い試合でしたね。
ラストは松本が閉めたけど、見せ方含めてやっぱりレベルが違う。
もっと評価されていいレスラーである。
ラストはつっかと雪妃のベルト戦だ。
このシングル自体大分久しぶりではないだろうか。
安定感も含めれば実質団体のツートップな訳で、試合後にもわかるが今後の団体方針にあたっては重要な意味のある試合だろう。
序盤はグランドの攻防中心の静かな展開でスタート。
正直技術そのものは高いとは言えないけど、試合の展開として見せていく観点では、これで見せるのは難しい中でしっかり見せて行ったのはさすが。
徐々に展開は加速していくが、やっぱり頭ひとつ雪妃は抜けたなと思わせたのは、雪妃のいわゆるお約束破り。
つっかのお得意ムーブといえば、相手を座らせてのサッカーボールキック合戦。
それをことごとく拒否して自分だけ蹴り続けたり、中盤過ぎでも受けるふりして足を取ったりと、つっかにとってはストレスな展開だったろう。
途中クロスフェイスで捕まりあわやな場面もあったがなんとか乗り切っていく。
技の畳み掛けもありつつ、ラストはサイクロンでつっかの防衛となった。
試合後はつっかから、改めて選手会長に任命される。
プロレス的にはそこをあけすけにしてしまうのはどうか、という気もしないではないが、ここ一年の彼女の働きを真正面から労うあたりは、この団体自体が少し独特な世界観を見せていることの証の一つだろう。
結果的に成長した選手もおり、役割としては一体果たしたと言えるので、明確な敵対的な態度でなくても成り立つだろうというところか。
そして雪妃は再び選手会長になり、今後はまた違った展開も見せるところであろう。
最後の挨拶も久しぶりにリングに上がってとなった。
尤も、そうとうつっかに促されてだが。
この時につっかの性格の悪さ(いい意味で)が出まくった発言は面白かったし、ある意味塩を送る意味あいもあったかもしれない。
かくして、一旦は団体としてはまたひとまとまりになり、新たな態度違いを展開していかねばならん訳だ。
どうしてもスターダムの勢いはあるし、注目度も高い。
選手の粒も揃ってきているし資本力もある。
新日本のコーチもついたことで選手の地力もあがっているので、アイスリボンとしても全日や大日とも提携しながら、選手の底上げと団体としての規模を拡大していかないといけないよね。
それぞれに色があって面白いんだけど、現時点での女子プロはこの2団体が先頭なので、引き続き期待したいところである。