続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

10年ぶりくらい -ドラゲー大田区体育館

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今日は久しぶりにドランゴンゲートへ。

大田区体育館での割とビッグマッチということで。

週プロ紙面ではいつも見ていたのである程度現状は把握しているんだけど、会場に観にいくのは考えてみれば10年ぶりくらいになる。

当時まだ大学生で千葉に住んでいた時に、ポートアリーナかで観て以来である。

その時ってもうなんのユニットかも今とは全く違う。

ウィキペディア調べたけど、まだマグナムがいて、多分Pos.HeartsとかDoFixerとか、そういうのがあった時だ。

ハルクがデビュー間も無くで、絶賛売り出し中の新人だった頃だったと思う。

悪冠一色はもういなかった気がするから、多分2005年とかそれくらいかな。

もう虚ろな思い出だけど。


そんなわけで、すでに新人がとっくに台頭している状況だし、会場の空気ってどんな感じなんだろうと思っていったのだけど、やっぱりだいぶ様子は違ったね。

個々の試合の前に全体についてだけど、以前よりもファン層は中和された印象がある。

昔行った時にはもっと黄色い声援満載だったけど、今は割と半々以上で男性ファンの方が多い気がする。

とはいえ女性ファンもいっぱいいるのは変わらないけど、他の団体よりもおしゃれな子が多い気がしたのは気のせいだろうか。

そして試合についても、昔よりもルチャ色は薄れて、割とオーソドックスなスタイルの試合もかなり増えた印象だった。

若手についてはある程度紙面に登場しているのは名前も顔も一致したけど、他はちょっとわからないのもいたな。

私が観ていた当時から今も変わらず現役の選手もたくさんいて、それこそCIMA、ドラゴン・キッド、望月、吉野、土井、斎藤了、横須賀、K-ness、ドン・フジイなんかは変わらず最前線でやっている。

Ganmaも今や所属くらいのポジションだけど、昔はCIMAのライバルというか、嫌がらせ担当でやってきてCIMAの技をパクってはGanmaスペシャル!とか言っていたのだけど、今や盟友になっている。

時間は経ったのだね。

ちなみに今日は試合をしていないが、ハリウッド市川は当時まだストーカー市川だった。

ザコシショウみたいだ。

あと、個人的には昔の方が試合のクオリティが高い気がした。

思い出は美しい、というやつだろうか。


というわけで駆け足で各試合について。

第1試合はGanma・しゃちほこのOver Generations組vsシュンスカイウォーカー・ワタナベヒョウ。

Ganma以外初めましてなのだけど、相変わらずドラゲーは新人もキャラ作りがしっかりしている。

緑色の全身タイツを着たシュンスカは、なかなか素晴らしい跳躍力だったけど、それ以外はあまり覚えていない。

第2試合はハルク・Kzy組vsフジイ・ジェイソン組。

ジェイソン・リーは紙面で見てても見た記憶はなかったが、人気選手らしいな。

結果は、おぼていない。。。

なんかわちゃわちゃしている間に終わっていた気がする。

ドン・フジイがさすがにおっさんファイトになったくらいか。

どの試合も割と10分強くらいの時間だったのだけど、とにかく動きも早いしずっと動いているから、体感としてはもっと長く感じたんだけど、それほど印象にも残っていないのが不思議だ。


第3試合は復活の土井吉に新人Ben-K組vs新人3人組。

Eita以外はわからなかったんだけど、なんていうか、みんな一定以上のレベルの技術や試合運びなんだけど、逆に個性がぶつかりすぎているのだろうか。

というよりも、ずっと動き回っている試合展開はドラゲーらしさの一つなんだと思うけど、その枠の中で試合をしようと思った時に、どうしてもにたような動きが出てきてしまうのだろう。

技についても、細かなところではもちろんそれぞれのオリジナルがあるんだけど、大きく変わらないし、遠くから見ていると何をやっているかわからなかったりしてね。

何よりもマイクパフォーマンスがほとんどなく、CIMAくらいしか喋っていない気がする。

別に喋るのが正解とは思わないけど、結局試合だけだと一見さんにはわからないし、選手のキャラもコスプレ以上には見えないこともある。

ていうか、最近はマイクやらないのが一般的なんだろうか。

それも含めてプロレスだと思うけど。


続く第4試合は軽量級のシングル、カゲトラvsヨースケ。

どっちも初めて生で見るんだけど、ヨースケについてはとにかく紙面上でも評価が高いので、どんなもんかと思ったわけだ。

ベルト戦にもかかわらずコミカルな展開に終始したことはさておいて、確かに見た目の色物感に反して結構しっかりした試合をやるなという印象だった。

跳躍力もあるし、技もなかなかだ。

だけど、期待したほどでもなかったというのが正直なところであった。

カゲトラもキャリアのある選手なので、試合自体はしっかりしているし、技の精度はさすがに高い。

でも、なんか足りないというか、ぱっとしないというか。


ついではタッグのベルト戦なのだけど、チャンピオンはCIMA・ドラゴン・キッド組。

相手はこれまた成長著しいビッグR清水と若干キャラ迷走していたKotoka。

ビッグは、デビュー当時はこち亀両さんみたいな格好で出ていたんだけど、途中キャラ変してから大活躍らしい。

実際団体の中では少ない巨体を生かしたパワー型で、その体を上手に使っていい感じになっていた。

方やベテラン二人組はさすがというか、試合自体はほぼ圧勝。

もちろん彼ら2人なので、相手を生かすことなど造作もないんだけど、思った以上にKotokaが何もできなかった印象だった。

清水は頑張っていたと思うけど、なんかイマイチリズムのない展開が多くて。

でも、キッドもCIMAも変わらず元気で見ていて嬉しくなるね。


次は得意の10人タッグ、チーム解散をかけたもので、ジミーズvsヴェルセルク。

この試合はジミーズは懐かしの面々である。

ていうか、神田は私が観に行った時はレフェリーだったのが、すっかり選手として活躍中だ。

八木さんはレフェリーなのだが。

それはともかく、サイバーもマスクを取って本名でやっているのだけど、こいつも初めてみるし、鷹木も多分生で見るのは初めてかもしれない。

ドラゲーの試合でまさか有刺鉄線ボードが登場するとは思わなかったが、さすがに流血はなかったね。

終盤でなぜかリングロープを全て外すという行動をしていて、意味がわからなかったが、結果はヴェルセルクがかってジミーズが解散となった。

この時に涙ながらに横須賀がマイクをしたのだけど、会場からは笑い声も漏れるなど、なんか空気作りに失敗していた。


そしてラストはYAMATO vs 最年長モッチーのドリームゲート戦である。

正直結果ありきの試合だと思っていたのだけど、なんとモッチーの勝利。

でも、YAMATOの足攻めはわかるけど、なぜもっちーも足攻めしたのかがよくわからなかった。

なんかダレる展開も多かったけど、でもなんかちょっと懐かしい感じがしたんだよな。

それこそ最近新日本スタイルというかWWEスタイルというか、ああいう必殺技の攻防的な試合が多かったので、ある意味でこういう意地の張り合いみたいな試合って少なくなってきているから、この手の展開ってちょっと今風ではないんだよな。

かつては最先端と言われたドラゲーで、まさかこんな気持ちになるとは。

別に古臭いという話をしているわけじゃなくて、いいことだよ、変な画一性がなくて。

もともと個性のるつぼがこの団体のカラーだし、だからこそこうやって若手、中堅、ベテランがごちゃごちゃに自然に混ざり合っているんだろうね。

その運営はやっぱりすごいなと思った。

でも、全体にコミカル色が強いのが気になったけど、ある意味では本場のルチャ的な感じに近づいているのかもしれないね。


ともあれ、やっぱりあちこちの団体を見るのは面白いね。

また時間を見つけて観たことのない団体も観に行こう。