続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

森嶋引退

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先週えらいびっくりニュースが飛び出した。

 
ノアの森嶋引退!
 
引退?
 
何故?
 
とびっくりしかしなかったが、原因としてはケガと病気という身も蓋もない理由。
 
怪我は確かにここのところ多かったし、しばらくケガで休業してもいた。
 
その時に電車で見かけたことがあったが、愛想は良くなかったな。
 
ともあれせっかく超危暴軍も純粋ヒールではないにしろ、少しずつ受け入れられ始めた頃だし、何より鈴木軍の登場により団体としてステップアップするチャンスでもあったのに、ここでいきなり引退とは想像だにしなかった。
 
 
少し森嶋というレスラーについて振り返ると、私がちょうどプロレスを見始めた頃に既に引退した力皇とWild2というタッグチームを組んで、当時まだ若手ホープだった棚橋・吉江なんかとタッグベルトを争っていた時期であった。
 
当時は既に大きな体でノアの中でもスーパーヘヴィとして期待されていた時期であった。
 
その後師匠の田上からベルト奪取して、次の世代のノアの顔役としてまさに台頭線としていたレスラーであった。
 
プロレスラーとしてもいいレスラーだったよね。
 
ビッグマウスで柴田ともタッグで戦ったけど、空気読むのうまいなと思ったものだ。
 
 
それがいつしかケガでの欠場が多くなり、せっかく復帰したと思ったら急にヒールになって迷走、そしてまたケガで欠場、かと思いきや引退という、訳のわからない感じだ。
 
ケガはともかくとして、病気についてはなんと糖尿病という事で、曰く「昭和のレスラーを貫いた」トの事だが、ここでちょっと待てといいたい。
 
今週の週プロでは好意的な書き方だけど、もしこれが世間に対してもキャラ含めて非常にインパクトのある存在として認知されていたのならともかく、残念ながらプロレスファン以外彼の存在を知る人はいないだろう。
 
如何に三沢の作ったノアにいて、その中で中心的選手の一人であったとしても、世間に対しての訴求力もなければ面白さもない中でそんな話をされたって、単にだらしない奴にしか見えないのである。
 
ましてヘヴィのレスラーも人材が薄く、かつ団体としても非常に苦しい状況にある中でそうした自己管理の出来なさは単なる無責任でしかなく、成功したかどうかは別にしても彼なりに考えてやろうとした超危暴軍というユニット、存在に対しても非常に無責任である。
 
せっかく徐々に受け入れられ始めて、若い奴らも集まってきている中で中心にいるお前がそれじゃダメだろという話ではないだろうか。
 
 
念のため言っておくが、私は森嶋にはすっごい期待してたんだ。
 
ノアでも希少なヘヴィだし、あの体格で俊敏な動きもできる。
 
かつてはジャンボ再来とまで呼ばれて彼自身もそれをトレースするような事をしていた時期もあったが、それだけ資質もあったんだ。
 
相方の力皇がケガで引退して、その分まで、そしてWWEで少しずつ夢に近づいて行くかつてのライバルKENTAのなき後の穴を埋める存在として、純粋ヘヴィとして唯一存在できたのに。
 
ホント、引退の報を聴いた時にはふざけんなと思ったよ。
 
 
一方で、少し見方を変えるとこういうところがノアの本質的な問題のような気もする。
 
鈴木が乗り込んできたときのアクションも、日頃の試合も、とにかく良く言えばマイペース、悪く言えばサラリーマン。
 
なんか引退の理由もタイミングも酷く無責任だし、何が引退セレモニーはやりたいだよ。
 
ふざけんなって。
 
そのお気楽さはどこから出てくるのか知らないが、本当にもうがっかり。
 
どうするんだよ、ノアは。