続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

後楽園大会以降が大事 -10.8ノア後楽園

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昨日は久しぶりにノアの後楽園大会へ。

私は別な用事を作ってしまったので両国へは行けない分、ここで丸藤・オカダを生でみたかったから。

もっとも、今回は前哨戦としてのタッグマッチだったのだけど、ノアのタッグは新日本のシングルの前哨戦程度の価値か、と思うとノアはそれでいいのだろうかと思ってしまうが、何ものも力の掟には逆らえない、ということだろうか。

それはともかく、今回の興行ではジュニアのタッグもあったわけだが、全体としては新日本vsノアという構図を中心に据えたものであった。

昨日も書いたけど、もはや鈴木軍の影が薄くなっていてかわいそうである。


1試合目はノア選手の6人タッグ

新人対ベテランという構図なのだけど、斎藤がまだ元気でなんだか嬉しくなる。

昔と比べれば動きも良くないし、技も切れないけど、存在感は素晴らしいね。

いい選手だと思う。

石森はなんか体がエグくなっていてびっくりした。

一体何があったのか。

体といえば、熊野も随分パンプアップしているが、まだそれが試合に転化されていない感じがして、これからどうなるかである。

小川はこの試合ではあまり生きていなかったね。

新人も育ってはいるので、うまく育ててほしいところだ。


2試合目はケンオーハラvs鈴木軍としてタイチ・金丸組。

なんていうか、いろいろ勿体無い感じがしたな。

タイチにしろ金丸にしろ、ちゃんと試合できるんだからちゃんとやってほしいよな。

拳王もいいレスラーだと思うけど、なんかちょっと惜しいんだよな。

なんていうか、流れを作るのが上手に思えない。

この2人のタッグなら、大原が相手の技を受けて上手く流れを作って、拳王が一気呵成とばかりに責めるような流れを作れれば面白いと思うけど、なんかまだ繋がってないよね。

せっかく長く組んでいるのだからそのあたりをもっとやっていけばいいのに。

そういえば、超危暴軍って自然解散したのか?


3試合目はノアタッグ、潮崎・谷口vsヨネ・ストームの一応ヘヴィ級同士。

しかしイマイチ突き抜けない選手たちの試合とあって、正直印象に残っていない。

谷口も潮崎も体格もでかいし、ポテンシャルは高いと思うのだけど、結局気持ちの問題なんだろうな。

潮崎も復帰以降存在感ないし。

ヨネは第1試合だよ。


4試合目はジュニアタッグのGHC戦。

大原・小峠vs邪道外道。

正直今更邪道外道でもないだろうという思いだが、結果は邪道外道が勝ち。

小峠、大原がなぜかここぞという決めどきで攻めきらず、結果逆転されたとあっては目も当てられない。

しかもタップ。

かっこつけすぎなんだよ、こいつら。

ちなみに邪道はなんか動きがぎこちないというか、ずっと首から上が自由がきかないような印象があった。

怪我をして復帰はしているが、やっぱり昔ほど上手く動けないのだろうね。

今回のタッグ戦て、邪道のための試合って感じだったな。

ノアはそれでいいのだろうか。


セミファイナルはGHCヘヴィの前哨戦としてのタッグマッチ。

中嶋vs杉浦のベルト戦が決まっているのだけど、やっぱり鈴木軍として示している正々堂々の凶器使用は何も面白くない。

使い方が上手いわけでもないし、レフェリーのレベルも低いのだけど、面白くもなんともない。

挙句客席に椅子投げ込むとかありえんだろ。

杉浦もいつまでもそんなことやってないで、真っ向から行こうぜ。

それでも十分説得力あるんだから。


メインはようやっとオカダvs丸藤。

結果はまあ想定通りだけど、単純に2人の絡みが見たかった。

でも、やっぱりそこまでは見られないので、やっぱり両国行けばよかったな。

まあ、しょうがないけど。

それにしても重ね重ねこのタイミングでのこのカード、ベルト戦には意味がない。

前哨戦は別にいいけど、組み合わせとか色々考えてもベルト戦にした意味がわからない。

Yoshi-Hashに罪はないのかもしれないけど、誰も何も価値が上がらなかった。


最後に、久しぶりに生でみて思ったのは、ノアのカラーみたいなものである。

あんまり昔のことばかりを言ってもなんだけど、でもそれってやっぱりアイデンティティみたいなものって大事だと思うし、守るべきものだと思う。

具体的に何かっていうと、真正面からぶつかり合う、いわば昔の全日的な価値観だろう。

面白かったのは、前半の新人たちにそういう色がしっかり見えたこと。

彼らから見えたということが重要である。

一方でやっぱり迷走している一番の理由は本来であれば最前線でそれを示すべき存在がそれをできていないことである。

その役割を担うべき立場の人もいないしね。

丸藤はエースだと思うし、一つの象徴的な存在だとは思うけど、柱にしてしまうと彼自身が死んでしまうと思うのだ。

団体の枠の中で収めるレベルのレスラーじゃないし、やっぱり外でも戦ってノアってすげんだぜ、と言ってアピールしていく存在だと思う。

中にいて示すのはそれこそ潮崎や谷口、杉浦みたいなレスラーで、彼らがきっちりとカラーを示してこそ団体力につながるだろうと思うのだけど、それができていない。

理由は結局フロントの弱さなんじゃないかという気がするな。

今回の後楽園は久しぶりのほぼ満員くらいの入りだったわけだけど、それってどこまでいってもオカダが参戦したからに尽きる。

せっかくの新日本との絡みの中で、上手くブレイクスルーを見つけないと、いよいよ先はない。

結局鈴木軍との絡みもマンネリ化してグダグダだしね。


なんていうか、頑張ってほしいんだよ、ノアにはさ。