続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

何が変わった? -スターダム後楽園

イメージ 1

 

今日は久しぶりにスターダムの後楽園大会へ。
 
ふと振り返ってみたら、スターダムの試合自体実に1年ぶりであった。
 
毎回行った時にはこうやって記事にしておくのだけど、ちょうど丸1年前だった。
 
なんでこんなに間が空いたのかというと、そんなに深い理由はないのだけど、女子の団体の中ではかなり独自の立ち位置も確立して、宝城、岩谷、そしてイオが3人娘としてバリバリに売り出されていた頃だったので、自分の中ですこし落ち着いたので、アイスリボンを去年はよくみていたんだよね。
 
今日は宝城vsイオのベルト戦があり、実質スターダムのトップ2人の試合なので、ひさしぶりにみにいったのですね。
 
それに、他のメンバーも頑張っているのは週プロで見ていたので、どんな感じになっているのかなと思ってね。
 
 
ただ、結論から言うとちょっと心配になってしまった。
 
確かに以前は新人だった選手がシングルのベルトに挑戦するようになっていて、その意味では成長はしっかりしている。
 
新人もデビューしているし、新しい外人レスラーもいる。
 
でも、選手層に厚みが全く感じられないのだ。
 
確かにほとんど自前の選手でカードを組んでいるので仕方ない部分もあるけど、それにしても前座の試合がひどい。
 
正直序盤2試合なんで金とって見せるものじゃない。
 
新人だからとかそう言うことを差し引いても、ちょっとダメだろ。
 
これでいいでしょ、みたいな感じが試合に出ていて、早く終われとしか思えなかった。
 
外人選手にしても、ビジュアル優先しすぎなんじゃないのか。
 
確かに美人でスタイルもいいけど、試合レベル低すぎるだろ。
 
今日本で海外の女子選手を見られるのって実質この団体だけだし、団体のカラーとか方針としても全然ありなのだけど、だからこそ勿体無い。
 
ちゃんと育てるくらいの気概を見せてほしいな。
 
 
ちなみに冒頭の画像は恒例のオープニングライブなのだけど、いつのまにこのメンバーも変わっていた。
 
ずっと2人組+キッズダンサー、そしてキレッキレの風香GMのダンスのコラボが暖かな笑いを誘う時間なのだけど、その1人の子はいなくて、5人組になっていた。
 
これ、いつ変わったのだろうか。
 
 
さて、改めて第1試合からさらっと。
 
イメージ 2
第1試合は新人+米山、いまや新人フォローの要になっているのか。
 
この間まで中学生+この間まで小学生vsちょっと年上+かなり年上コンビのタッグ戦だが、記憶に残っていない。
 
新人特有の一生懸命さよりも覚えた技を順番にこなしていくだけのような感じで、見ていて苦痛だった。
 
 
続く2試合目。
 
イメージ 3
3組の3wayタッグだが、外人選手3人がいずれも美人、かつスタイル抜群。
 
そこに小波とスターダムの2人という構図なのだけど、小波以外はプロレス的にはかなり微妙だ。
 
ただ、画像に載せた子とその相方、HZKあたりはそれなりではあった。
 
AZMも正攻法ではないやり方は悪くないから、もっと的確にできるようになれば面白い存在になれると思う。
 
ただ、小波の相方の子はダメダメだった。
 
もっとちゃんとプロレスの練習した方がいい。
 
顔は可愛いので、勿体無い。
 
試合はHZKらのチームが勝ったけど、印象的な場面は特にない。
 
 
続くはハイスピードのベルト戦、クリスvs美邑。
 
イメージ 4
 
クリスはシングルプレイヤーとしてはパッとしない印象で、美邑は最近成長著しいので、どんな感じかしらと。
 
試合全体としては悪くなかったのだけど、やっぱり試合の組み立てに課題が多い。
 
2人とも大技は持っていないので、そう言う場合は特に試合の組み立て方が重要になると思うのだけど、残念ながら彼女らの試合からはその戦略が見えてこなかったし、ちょっとグダッとなってしまった。
 
でも、この試合については選手の成長も見えたし、悪くなかったんだよね。
 
頑張ってね、と素直に思った試合でした。
 
 
続くは岩谷vs木村花。
 
イメージ 5
復帰後初のスターダムの試合となったわけであるが、この子はやっぱりステージ映えというかリング映えというか、とにかくこういうところでは華があるね。
 
それに、こういうヒールスタイルの方が合っている感じもする。
 
線は細いけどままパワーもあるし、今日の試合はいろんな意味でよかったね。
 
途中岩谷がなぜか足を痛めていたけど、結構この試合は良かったですね。
 
試合後、何か意味ありげなやりとりがあったけど、今時点では何かの布石なのか例の透かしなのかはわからなかった。
 
ところで、木村もいない悪斗もいない今、大江戸隊っていうユニットに意義ってあるのかな。
 
明らかに手をかけられていないのがちょっとかわいそうだ。
 
 
そしてセミファイナルは海外のベルト戦、トニー・ストームvsジャングル叫女
 
イメージ 6
この叫女こそスターダムの成長著しい存在だけど、この試合も荒削りながらよかったね。
 
それに相手のトニーも、一度イオに勝っているだけあって、いいレスラーだ。
 
外人勢の中では頭一つ抜けていると思う。
 
美人だし。
 
結果は王者トニーの防衛だったけど、いい試合でした。
 
ジャン叫は見事に成長したね。
 
デビュー戦も見たけど、確かに肝座ってたもんね。
 
松本といういい師匠もできたし、このままうまく自分のポジションを築いてほしいよね。
 
 
そしてラストは宝城vsイオ。
 
イメージ 7
岩谷がいるとはいえ、この子は象徴にはなれない。
 
だから、結局この2人が団体を引っ張る存在になるわけで、色々な状況もある中で結構ファンの間では色々なことが囁かれるカードでもあった。
 
イオはもやはスターダムだけでなく、女子プロ界で見回しても里村に継ぐのはこいつだけだというのはもやは女子プロファンなら誰もが思うことだろう。
 
一方の宝城は団体の中でも急激に成長が見て取れるし、何よりプロレスラーとしての魅力は随一である。
 
それにレスラーにとって重要なフィニッシュホールドを持っており、それがダイビングエルボーというありふれた技でありながら唯一無二にまで仕上げたのが素晴らしいわけだ。
 
もっとも、何より意味不明なマイクパフォーマンスが一番なのかもしれないが。
 
試合は流石の一言。
 
そんなに緻密なやり取りがあったわけではないが、お互いの良さも出ていたし、ハラハラするところもあってよかったね。
 
結果はイオの防衛となったのだけど、さもありなんだよね。
 
重要なことはこの2人がトップにいるということを示したことだと思うからね。
 
ただ、岩谷の件含めこの大会では何一つ事件も意外性もなく終わってしまった。
 
 
試合後はマイクアピール合戦だが、宝城の見事なとんぱちマイク(週プロモバイルですら編集されていた)に、岩谷もバカマイクも炸裂していて、そこはもう少し頑張ろうぜと。
 
それに、ちょっと残念なのは結局今日の試合がなんの前振りにもなっておらず、ただいまを見せるという意味以外、今のところなかったことだ。
 
それはそれでテーマとして悪いとは言わないけど、結局それってファンの拡大には繋がらないし、同じことを繰り返すだけなのかなという感じがして面白みがなくなってしまうのだ。
 
実際、1年前はかなり女性ファン率が高い印象だったけど、今日はそうでもなかった。
 
ていうか、昔ながらの女子プロ、もしくはアイドルファンと変わらないのではないかという印象だった。
 
これは多分フロントがしくじっているのではないかという気がする。
 
もしくは、日本市場にはさして興味ないのだろうかとさえ思える。
 
いずれにせよなんか勿体無いというか、国内では半ば鎖国状態の中で、この内容ではダメだろう。
 
せっかくイオ、宝城、岩谷という女子プロ界でもかなりいいレスラーがいるのに、勿体無い。
 
正直期待していたよりは、いまいちだったというのが正直なところだ。