今日はまたぞおろスターダムの後楽園大会へ行ってきた。
当初は行く予定はなかったが、特にやる事もなかったし、昨日訳あってデジカメを買ったので、それを使いたかったのである。
そしてカード的に宝城vs里村の再戦、更には久しぶりの紫雷姉妹タッグもあったので、期待できるだろうと踏んだのである。
当日券を求めて行ったのだけど、安い席は既に完売、4500円の席で観戦してきた。
中に入ると、リングサイド席はほぼ満席だったようで、今日日の女子プロレスでこれだけ客を呼べるなら大したものだろう。
件の事件があって、奈苗も退団して、ベテランのいないリングではあるが、却ってその後の注目で新たな客層も獲得したようで、更には外人レスラーも増えてきているので、独自色を強めるに至っている。
やはりこの半年での宝城の存在は明らかに大きいだろう。
以前はパッとしない1所属レスラーだったし、奈苗とのタッグを機に注目はされ始めたものの、やっと芽が出てきた新人程度の存在だったのが、今や団体の中心にいて、ファンも獲得している。
ももクロとの絡みも功を奏してか、女性客も増えたように思う。
彼女自身非常に明るく前向きなキャラで、可愛らしいルックスに構わず真正面から攻撃を受ける根性、そして人の良さがにじみ出るマイクを通して、一気に駆け上がって行った。
ベルトが人を変える、まさにプロレス的な物語性さぞ旧来のファンも喜んだであろう。
また団体では存在が一つ抜けているイオの存在も非常に大きい。
彼女の試合は安定感抜群だし、技も動きもキレる。
その上マイクも団体を背負っているという意識が伺えて、非常に頼もしい。
彼女が団体の中心から少し距離を取っている事で、結果的に彼女の存在が大きくなっているようにも思うし。
その他の選手も徐々に頭角を表しているから、良い感じにきて入る。
もちろん、反面の不安もある訳だけどね。
で、今日は彼女のらの絡む2試合以外はさしてみるべきもなかったので割愛。
早速まずは姉妹タッグから。
試合開始しばらくは、タッグにも関わらず姉・未央はタッチも拒否したり、カットにも入らない状態で、半ば試合放棄のような状態であった。
一方で必死にタッチを求めるイオの姿が、この試合を象徴していたように思う。
中盤になって、相手の岩谷がエプロンの未央に攻撃を加え始めた当たりから徐々に参戦、半ば強引にタッチをかわしてリングインすると切れのある攻撃で蹴散らして、イオとはまた違ったスタイルを見せつけた。
途中誤爆する場面もあったが、結局大揉めすることもなく、最後は合体技も噛まして見事勝利。
試合後のマイクも姉妹レスラーの物語の一幕としては悪くないだろう。
今年引退する事が決まっている姉の未央とのタッグはもうこれでない訳だ。
それでも、こうした物語を演出できるのもプロレスの良さだよね。
ちなみに試合後はこんな感じでした。
イオのひときわ嬉しそうな顔が印象的であった。
でも、昔デビュー当時と思うと本当にそれぞれに成長したよね。
さて、そんな良い盛り上がりを見せた後はメインのベルト戦、里村と宝城の再マッチで、今回は時間無制限であった。
前回は時間内を宝城が耐え抜いた格好だったが、今回はそう言う訳には行かない。
はたしてどんな試合になるのかと思ったが、この試合でも驚かされたね。
宝城は着々と成長しているよ、ホントにびっくりする。
前回よりもかなりアグレッシブに攻めて行くし、今回は場外にまで引きずってきて南側の中段の当たりでなんとダイビングエルボーを噛ましたのである。
その後の凛々しき姿よ。
自身の得意技をただ乱発するだけでなく、名前の着いた技は使いどころをちゃんと考えているようだし、終始飽きさせる事のない展開には正直恐れ入った。
もちろん里村の力もある訳だが、それでも前回よりも着実な成長をしっかりと見せて、ベルトを取られないという意気込みを感じさせるには十分であった。
それでも最後は里村の怒濤のラッシュに沈んで、ベルトは取られてしまい、試合後のマイクでは「まだまだだ!」なんて言われてしまった訳だけど、まだまだこれからである。
実際、ここまでは宝城の頑張りで今のファンは着いてきているだろう。
スターダムの会場は最初から熱気もあるし、女性ファンの声援も飛んでいるから、いい雰囲気なんだよね。
半ばはアイドル産業的な側面もある女子プロだが、そんな中でもちゃんとプロレスも見せているし、選手も伸びてきている。
尤も前半戦は非常にレベルの低いものだったので、選手間で差が大きくなりすぎている事が懸念である。
外人選手も良い選手はいるけど、相手に寄ってしまうから今後の課題である。
しかし、ここはビジュアルの良い選手を集めてくるね。
外人選手でもチェルシーはカイリと組んでいることもあって非常に人気らしいが、個人的にはニッキー・ストームの方が好きである。
まあ、それはともかくとしてファンもそれなりについてきて、中心にいられる選手の数も徐々に増えてきている。
これからどう転がって行くかである。