続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

思い切り良く

スターダムの昨日の大阪大会はさまざまな意見の飛び交う話題性豊富な大会になった。

 

大きな話題の一つは、渡辺桃とスタラキのいざこざからのユニット移籍マッチだった。

 

方々で言われているが、今のスターダムはユニット抗争を前面に押し出しており、それが功を奏している。

 

女子の他の団体を見てもあまりないので、いわゆるアイドル的な見せ方を意識しているのだろう。

 

しっかり根付いており、ドラゲーの方法論を踏襲している印象もある。

 

その文脈で先の桃とスタラキに合わせて、移籍組で組まれたユニットの一つ、DDM内でのビジュアル担当2人によるいざこざだろう。

 

来年に向けて色々な噂とか、体調不良で退団してしまう選手もいることを考えた時に、ユニット間のバランスを見た時に何かしら動きがあるだろうという中で、どちらだろうか、という話である。

 

 

で、結果的には大方の予想通り桃が大江戸隊へ移籍する形になったが、ここで裏切りアングルに持ち込むとは。

 

何かしらの乱入などでの決着かと思ったが、ともあれ以前にも書いたけど、このままQQのリーダーであり続けることに、桃にとってのメリットってあんまりないように感じるんだよね。

 

back-to-motif-2nd.hatenablog.com

同じユニットの詩美がチャンピオンとして女子プロ大賞も受賞、若手は上谷が押し上げられて、AZMがいつでも飛び出せる独自ポジションを築いている中で、桃はどうしても存在感が薄くなってしまっている。

 

実績はしっかりあるし、試合をすれば緩急もありハードヒットも受けの良さもありオールラウンド、ミラノコレクションも認める実力ながら、最近では踏み台要員だ。

 

マイクも積極的にやるわけでもないし、インタビューでも主張が少ないのであまり本人の欲がないのかな、という気もしないではないが、見ていてもったいないなと思ってしまう。

 

大江戸隊がいいかは別にして、とりあえず一度リーダーを降りて、自分として好き勝手やってみた方がいいんじゃないかと思うよね。

 

 

ちなみにメインは1000万円争奪のタッグ戦だったが、ここで光ったのは優勝した舞ひめぽいより岩谷、コグマの天才と言われる2人の狂い様だろう。

 

正直ちょっとやりすぎだと思うけど、ある種の意地も感じられて、女子プロレスもそれができるくらいレベルが上がったということだろう。

 

あんまり無茶は乱発しないでほしいけど、まあこの2人ならやりかねないだろうなと思わせるのは彼女らの強さだろう。

 

 

こうしてあれこれトピックの多かった大会の中で、地味に話題になったようなならないようなことは、第一次第終了後の覆面の乱入だろう。

 

ここ最近ビッグマッチではちょいちょい出てくるが、なぜか月山、桜井、レディCといったキャリアの浅いメンバーばかりを狙っており、正直何がしたいのかさっぱりわからない。

 

やる方もやられた方も特にコメントもしないし、他の選手も何も言わないから、何なのだろうかとしか思えない。

 

今回は2人に増えたのだけど、一体何なのか。

 

一部では片方は飯田では?という説もあるが、もしそうならちょっと面白いこともあるかもしれない。

 

月山と桜井は一応コズエンに入っているが、レディはまだ無所属だ。

 

舞華とよくタッグを組んでいることもありそちらに合流かとの見方もあるが、割と生え抜きと移籍組は今はユニットで明確に分けている。

 

大江戸隊は小波だけ別だが、それを除けば全員生え抜き、DDMとコズエンは移籍組ユニットなので、そこへの合流はあんまりないのではと個人的には思う。

 

かといって他のユニットではあんまりイメージがないので、だったら新人軍団で組んでも面白いんじゃないかなと。

 

それこそコズエンに入った2人もちゃんと受け入れられているかといえば微妙だし、何なら元々の3人のコメントでは何だかんだ「この3人」と言われている。

 

SNSではうなぎはよく2人との写真もあげているが、それくらいだ。

 

最近月山はなんか独特のキャラでちょっと面白くなってきているが、桜井は正直よくわからないし。

 

飯田、上記3人、そして移籍組でユニットを組んでもまた面白いんじゃないかな。

 

レディは最近自分なりの先方も見つけて、動きも着実に良くなってきている。

 

体格のある選手が思う様暴れ回ったらそれだけで説得力も違うから、ここら辺が彼女のブレイクスルーポイントではないだろうか。

 

SNSも慣れてきたのか、主張もできるようになってきたので、ここが一つの分かれ目ではないだろうか。

 

 

と、賛否両論もあろうし、旧来のファンには何かと不評を買っているロッシーの存在でアンチも多いらしいが、逆に言えばそれだけ話題を供給しているということでもあるだろう。

 

今回の結果を受けて色々と話題性を振りまいているが、今年最後の両国大会も控えているので、そこが来年に向けた最後の仕掛けだろうな。

 

着実に導入も増えているようだし、何より女性ファンも増えているのが大きいだろう。

 

知った顔でいう私のようなおっさんファンより、熱心に応援してくれる純粋な女性ファンの方がジャンルとしての裾野も広がるしね。

 

QQも補強があるだろうし、まだまだ動きがありそうでいいですね。