続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

人間万事塞翁が馬

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男子3日会わねば刮目せよ、とは昔の言葉で、子供の成長は早いぜ、と言った意味だったかと思うが、プロレスを観ていて面白いと感じることの一つはレスラーの成長である。

 

レスラーに限らず仕事でもそうだが、出来なかったことができるようになる瞬間や、こいつ成長したなと思える瞬間て、なんだか嬉しい気持ちになる。

 

反面自分は焦る所もあるが、それはともかくプロレスは競技の特性上、下手すると何十年もその選手を見守ることにもなる。

 

今や新日本のトップとなった鷹木信悟なんかはドラゲーでデビューした当時から知っている選手だが、まさかこんなことになるなんて思わなかった。

 

女子でもそれこそWAVEの桜花とかまだやってるどころじゃないし、悪いが意外と頑張ってるな!とか思う選手は男女問わず多くいる。

 

それだけ歳をとったということか。

 

 

最近また新日本プロレスをよく観ているんだけど、ふとそんなことを思ったのは今やすっかり人気選手となっていたエルデスペラードだ。

 

彼がメキシコから颯爽と戻ったちょうどその頃はまだ割とみていた頃だったが、たしか当時は謎の外人レスラーとして現れて、コメントも出さないミステリアスな存在だった記憶だ。

 

ダーティなこともやりながら、たしかグラウンドテクの方がフォーカスされていたような。

 

まだライガーも現役だったわけだが、不穏なヒールといった形で対峙していた。

 

しかし、当時は思うほど跳ねず、結局よくわからないやつ以上の印象はなかった。

 

 

ところが、最近ではすっかり試合にも貫禄があるし、なにより非常に色気のあるレスラーになっている。

 

鈴木軍に入ってからもだいぶ経つけど、彼にとってこの経験でやっぱ大きかったんだろうな。

 

デスぺだけでなく、タイチもそうだし、金丸もNOAHのときとは体つきがまるで違う。

 

鈴木みのるの影響はすごかったんだろうな。

 

まぁ、ファンから見ててもすごいなと思われるんだから、間近で観てたらそりゃそう思うだろうな。

 

 

ともあれ、昨年の高橋ヒロムとの試合は世間の評価に違わないいい試合だったし、何よりプロレス的なエモさも満載。

 

またバラエティにもしばしば登場しているが、真面目さが滲み出ながらもいい存在感を放っている。

 

万事塞翁が馬とはいうが、いつ何がどうなるかなんてのはわからんものである。

 

プロレスの面白さはそうしたレスラーの人生を見守る楽しみもたしかにあるなと改めて思ったのであった、と言う話。