続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

スターダム_5star グランプリと新日本プロレスG1 Climax

f:id:back_to_motif:20210926161311j:plain

画像:バトルニュース

約2ヶ月ほどにわたり開催されたスターダムのシングルリーグ戦、5 star グランプリが昨日終了。

 

コロナの影響もあり日程変更やそれによるかなりタイトなスケジュールとなったり、ジュリアが怪我で途中棄権となったりと、何かと話題もつきまとう大会になった。

 

優勝はキャリアもあり実力者ながら目立ったタイトルのなかった朱里だったのだが、決勝の相手は生え抜きでやはり実力はありながらも最近なかなか日の目を見ていない渡辺桃

 

朱里とはSWAのベルト戦をやり負けを喫しているが、初戦で岩谷を破るなど期待させる中での決勝だった。

 

この日は第0試合からの出場で、流石にそれだけでは終わるまいといったところ。

 

 対する朱里は彩羽との最終戦をフルタイムドローという試合を挟んでの決勝、有利かどうかで言えば桃に利があったが、結果は負けとなってしまった。

 

非常に残念な気持ちになったが、とはいえ相手は朱里、男子のレスラーの中で長年揉まれてきた選手なので、納得感もあるわけだ。

 

個人的に悲しかったのは、試合後のリングでもインタビューでも、公式には桃の存在がほとんど語れていないことだ。

 

SNSでは古くからのファンと思われるコメントが少なからず上がっていたが、毎度こういったところで注目されるためのマイクパフォーマンスやアピールの弱さは、やはり桃の大きな課題だろう。

 

 

私はテレビ放映と雑誌誌面での後追いで見ているのだけど、なんだかんだスターダムは新規ファンの獲得にも成功しているし、見ていると女性ファンも着実に増えているようである。

 

また選手個々のレベル感も着実に上がっており、ブシロードとの提携による注目度のアップと新日本選手との絡みによる着実なレベルアップはしっかり功を奏していると言っていいだろう。

 

他団体からの参戦選手も、参戦当時と比べると着実にレベルが、短期間でもしっかり上がっているのが目に見えるのは、見ている側からするととても面白いと感じる。

 

特にコズエンの白川とウナギはこの半年弱でグッと存在感が変わった印象だ。

 

彼女らに限らず、元々アイドルをやっていた上谷やひめかなどは、やっぱり見せ方なのは上手だなと思うしね。

 

反面でジュリアもそうだけど、元々スポーツをやっていた人ばかりでもないから、やはり怪我は気になるところだ。

 

天性のものも当然あるとだろうが、短期間で筋肉や体つきはかわっても、衝撃への耐性や、目に見えにくい体の強さってやっぱり一朝一夕ではないだろうし。

 

新日本や全日本の新人って、ただのマッチョじゃない体の太さとかを感じるけど、女子はデビューまでの期間も短いし、その割に割と派手な技をデビュー早々で使うので、見ていてちょっと怖いところもある。

 

ただ、選手の数も増えてきて、今回の興行では特定選手が参戦しない時もあったので、これは人が増えたことの功名だろう。

 

女子は一時フリー選手の方が団体所属より多いのではないか、という時期もあったが、今はまた団体所属も増えているかと思う。

 

他の団体からは離脱選手も相次いでおり、今後もスターダムへの参戦は増えていくだろう。

 

所属選手の数で言えば、スターダムとアイスリボン が2代巨頭で、次はWaveとか東京女子になるのかな。

 

いずれにせよ、Mervelousは関係値的にも今後はさらにスターダムとの連携は増えそうだし、なんならサブブランドみたいな立ち位置になるかもしれないね。

 

サイバーがDDT、NOAHを中心に女子ブランドも抱えつつ、新旧男女オールの興行を行なっていくのかなという中で、ブシロードがどう組み合わせていくかも、今後は楽しみなところか。

 

 

そんな新日本は今はG1公式戦の真っ最中だ。

 

真夏の祭典と言われるように、夏の風物詩だったものがコロナの影響で秋の開催となっている。

 

私は新日本プロレスワールドで見ているが、公式戦はいずれもやっぱりレベル高い試合を展開している。

 

内藤は怪我で棄権になってしまったが、その試合で相手をしていたザックもNoahで小川とタッグを組んでいた時から知っていたし、当時から独自のテクニックは見ていて面白かったけど、今は体も大きくなってきて、他にいないスタイルを見せている。

 

また現王者である鷹木も期待通りいい試合を連発。

 

とはいえ、個人的に今のところのベストマッチはKENTA vs 矢野の試合だ。

 

ある意味これほどプロレスらしい試合は最近見ないくらいだ。

 

鷹木や石井のように、真正面からぶつかり合う意地の張り合いみたいな試合が個人的には好みなんだけど、この二人の試合は他の格闘技ではまず見ることができないプロレスならではの反則も場外も道具もなんでもあり、しかも下手な奴がやったらしらけてしまうような展開を見事にやってのけた試合だった。

 

これはこれで別途詳しく書きたいくらいだけど、ともあれまだまだ公式戦は続く。

 

どこかでテーマを絞って考えてみよう。

 

 

私にとってはなんだかんだ見たい選手がいるかどうかが、わざわざ足を運んだりリアルタイムで見たいかどうかの要因だったりする。

 

スターダムでは渡辺桃には頑張って欲しいなと思うし、新日本では鷹木やKENTAはやっぱり好きだね。

 

どっちも外様だけど。

 

 

またプロレス自体への興味も戻ってきたので、折を見て他の団体もまた見てみよう。

 

とりあえず今日も新日本を見ながら酒を飲む夕暮れである。