続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

興行としてのあり方 -スターダム後楽園3.21

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今日もプロレスへ、月1が恒例となっているスターダムである。
 
先のテレビ放映後初の後楽園だが、客入りはかなり増えている印象であった。
 
恐らく7割くらいは売れたんじゃないだろうか。
 
北側席は入場口として潰してはいたけど、熱気含めて非常に高かった印象である。
 
また他の団体と違うのは、やっぱりここは女性ファンが多い。
 
まあファンなのか関係者なのかはわからないけど、いずれにせよ若い女性率は女子の中で随一だろう。
 
 
今日の大会は先に発売されていた彼女たちの歌も収録されたCDの曲を各自が歌う歌謡ショーからスタート。
 
いつも通りキレのない風香の踊りもそこそこに、挨拶でもその件で事前に牽制を入れつつライブスタート。
 
まさかプロレスの大会でこんなところから始まるとは。
 
昔はビューティペアとかも歌っていたし、最近では藤本と中島のベストフレンズがタワレコでもイベントやったりと、別に女子レスラーが歌うことはいまに始まったことではない。
 
しかし、今回は全所属選手が歌うという、しかも曲数にして5曲、新人3人、惡斗の大江戸隊、カイリソロ(彼女だけ完全にアイドル仕様であった、なぜだ?)、サンダーロック、そして全員でと、こんなに見せられるとは思わなかった。
 
ちなみに、みんなきちんと生歌であったが、ままよ、歌唱力は期待しまい。
 
やっぱり女の子はこういうオンステージなものに憧れるのだろうか。
 
楽しそうで何よりだ。
 
 
そんな調子で始まったわけであるが、毎度の総括的なところから行くと今回はいずれの試合もなかなか見応えがあってよかった。
 
特に期待される新人勢がよかったね。
 
いつもメイン2試合以外は結構悲惨なのだけど、今回はそうでもなかった。
 
 
第1試合は6人タッグ、実邑・スターライト・万喜vs米山・あずみ・仁科の若手+1である。
 
この中で万喜、仁科の2人は私は初めましてだったが、どうやらアクトレスらしい。
 
安納サオリとか愛瀬とか、ちょこちょこスターダムに参戦しているアクション女優兼アイドル兼レスラーといった集団なのだけど、今あちこち売り出し中らしい。
 
さすがに2人とも可愛らしく、特に仁科の方は、なんちゅうか、エロい。
 
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といって写真は遠影。
 
そんな試合であるが、この試合では美邑が非常に頑張っていた。
 
この子もちょっと突き抜け始めたのだろうか。
 
声も非常に通っていたしガンガン前に出て行って、たまに暴走気味なることもあったけど、恐らくこの試合で誰よりも印象に残したはずである。
 
正直このメンツではコミカル以外ないかと思ったけど、スターダムにとってはいいきっかけになるかもしれないね。
 
 
第2試合は外人シングル、アレックス・リーvsケイトリン。
 
後者は大江戸隊ということでセコンドにアクトとウルフ、前者はやや体型が寸胴だが美人ではある。
 
試合自体は非常に緩慢としてしまい、なかなか厳しい。
 
アレックスは見栄えは非常にいいのだけど、いかんせん打撃主体にするにはもう少し体を絞ってキレをださないと。
 
最後は大江戸隊介入でアレックス負け。
 
頑張れ、外人。
 
 
続く第3試合はスターダム若手タッグvs松本・花月の外敵タッグ。
 
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この試合ではとにかくジャングル叫女が素晴らしかった。
 
ガンガン当たりにいくし、パートナーの渡辺をリードしつつ、松本とも見せ場をばっちり作った。
 
もちろん松本の力も少なからずあると思うけど、それでも十分な活躍である。
 
まだから回る場面もあるにせよ、あれだけできれば大したものだ。
 
また花月についても、非常にいいレスラーですね。
 
およそ女子っぽくはないけど、元仙女だけあって動きもいいし、体格もいい。
 
いい意味で使い勝手のいい体型である。
 
うまくスイングしていたね。
 
 
続いてはまたもや外人シングル、超大型の試合である。
 
久しぶりのアルファ・フィーメールvs今年から参戦の巨体・バイパーである。
 
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身長180cmvs体重100kg超級、まさに大型で、もはや女子の試合ではない。
 
しかし、どちらもちゃんと動けるのでそれなりに試合は成り立つが、ここではアルファのうまさが光った印象であった。
 
要所要所で相手をしっかり活かしつつ、自分のパワーもしっかり見せる。
 
元々ヒールとして来場していたので、久しぶりの来日にも関わらずブーイングを浴びていたのはかわいそうであった。
 
確かに凶悪な顔をしているが、この人はいいレスラーだ。
 
結果はバイパーの不慮のレフェリー暴行で反則裁定、中途半端な形になってしまったのが残念だ。
 
 
そしてラストは注目のタッグマッチ、サンダーロックvs宝城・里村のタイトルマッチである。
 
半ば宝城の無茶振り的に組まれたわけであるが、何より里村が出るだけでだいぶ閉まる。
 
それにイオに続き岩谷もかなり成長著しい中で、宝城がどう出るかである。
 
今まさに土俵際にいるわけだ。
 
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序盤から宝城が攻め込まれる場面が続き、里村は敢えて手を出さない場面もあった。
 
そこで宝城・・・
 
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「里村さ~~ん・・・」と手を出す宝城にそれを払うアクションをする里村、そして観客からの「自分で行けぇ!」という叱咤。
 
しばらく攻め込まれる時間が続くも、巻き返すと恒例になりつつあるこんなシーンも。
 
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ホール中断席でのダイビングエルボー。
 
ちなみに違う側では里村が飛んでいた。
 
いつも思うけど、ここまで無茶しなくてもいいのにね。
 
ここから彼女の見せ場も炸裂。
 
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なかなか綺麗に撮れました。
 
しかしこの後分断され、結果はサンダーロックの防衛となった。
 
試合後もマイクがあったわけだが、イオの持つシングルベルトへの意欲を示す里村、そこへ松本・花月が乱入してベルトへの挑戦もアピール、さらに岩谷、宝城を焚きつけるも、ここでも宝城は存在感を示せず。
 
マイク下手と名高い岩谷の方がしっかりと返した上、ほぼ置き去り状態になってしまった。
 
昨年まで彼女はこの団体の中心にいたが、今はかなり厳しい立場である。
 
チャンピオンとして着実に実力と実績を積むイオ、岩谷、着実にレベルアップしていく叫女、美邑、もちろん後輩二人と比べればそのレベル感の違いはあるにせよ、立ち位置を失っている状態である。
 
松本とのシングルを訴えた宝城だが、イマイチ場当たり的な印象も拭えず、これからどう自分を見せていくかである。
 
 
それにしても、先週アイス、今週スターダムと、最近見に行くのは女子ばかりである。
 
それなりに見たいカードがあって、なおかつ当日券が余裕で買える。
 
何より選手の成長が結構よく見えるから、単純に面白いのである。
 
ある意味アイドルを応援している人たちの気持ちが少し理解できる気がするのがなんともだが、いずれにせよ若い女の子たちが体を張って頑張っているのを見ていると、なんだかグッとくるんですよ。
 
これが年をとるということか・・・。