続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

女子プロ界のDDT? -アイスリボン後楽園

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今日はアイスリボン後楽園大会へ。
 
メインは世羅vs山下の同世代ライバル対決、といっても私は2人の関係って知らなかったんですけどね。
 
セミではタッグのベルト戦、現チャンピオンのWave大畠・水波に対するはアイスリボンの次世代エース候補、つくし・くるみの2人である。
 
さらにノンタイトルながらつっかvs中島のベストフレンズのシングル戦。
 
そして個人的にはオーケンの来場、宗教ネタを持ち出した都に絡んで筋少の曲を入場につかったりがあったり、場外乱闘に巻き込まれたりと、一女子プロファンとして邪魔されたと言ってジャガー横田を呼び寄せるという事態に。
 
そんなわけで結構話題盛りだくさんの大会であった。
 
先に結論を言うと、アイスリボンはさしずめ女子プロ界のDDTというか、そんな位置付けにもなりそうである。
 
選手のキャラクタや他団体との絡み方、活動自体を見ていても、非常に独自路線を走り始めている。
 
実際今日の試合は先週のスターダムより面白かったし、多分客入りもよかったんじゃないだろうか。
 
 
と、言うわけでさっとおさらい。
 
第1試合は新人、トトロさつきのデビュー戦ということで、体格的に大型の新人のデビューだ。
 
ビジュアル的にはアイドル路線ではないので、今後どういう方向性に行くかだろう。
 
体格の割に動けるようなので、団体の中で立ち位置的にはくるみかハム子かだろう。
 
相手を務めたのも新人5人だったけど、みんな生き生きしてましたね。
 
シングルをやるとなるとまだまだ難しそうだけど、こうしてタッグであればうまいこと機能しているね。
 
見せ方の問題である。
 
 
続く2試合目は尾崎妹加・弓李組vsJWPのコマンドボリショイ・LEON組という組み合わせ。
 
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下克上を掲げた若手タッグだが、この2人は面白いね。
 
弓李は少し前までよくわからない感じだったけど、今は関節技の使い手にシフトして、なかなか面白い技を使っている。
 
一方で投げ技もこなせるので、組み立て方をしっかりできるようになれば女子プロ界の中でも特徴的な選手になれるかもしれない。
 
尾崎も、元パワーリフティング選手だけあって、体格に似合わずパワーファイター。
 
豪快なアルゼンチンやラリアットなどが素晴らしい。
 
顔は可愛らしい上巨乳、そして下半身のムチムチ感で超天然キャラという具合なので、きっと人気もでるだろう。
 
試合はJWP勢の貫禄勝ちだが、面白かったですね。
 
 
続いてはハム子・もちのラブリーブッチャーズvsLLPWの井上貴子・雪妃組。
 
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ヴィジュアル系?対決となったわけであるが、結果はブッチャーズの勝利。
 
雪妃も動きが良くなってきているし、ブッチャーズが躍動していますね。
 
それにしてもLLPWなんて見に行かないから、こうしてそこの選手が見られるのも面白いよね。
 
 
続くは疑惑の一戦、都・葛西vsジャガー横田・藤田あかねwithオーケンである。
 
いきなり出家宣言をしたものの、思った以上に世間の熱が早々に冷めてしまった中で一体どんな展開になるのか。
 
事前Vまで作り込んで現れたわけであるが、喋りすぎなくらい喋ってオーケン劇場全開。
 
いい感じでファンも巻き込んで、変な熱気に包まれていた。
 
試合ハードコアマッチなのだけど、ここでは復帰戦の藤田が頑張っていたね。
 
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このラダーのてっぺんからのブレンバスターも食らって、オンザテーブルでボディプレスも食らって、それでも最後はしっかりとりましたね。
 
ジャガーも未だ現役でちゃんと動けているので、すごいよね、この人。
 
そして都。
 
よくわからないがこの企画力と発想力は素晴らしいよね。
 
オーケンにオムツ呼ばわりされたコスチュームながらも、次から次へとしっかり話題を提供してくる。
 
何気に葛西もそこにしっかりとついて言っているので、彼の存在も非常に大きいけどね。
 
ちなみに試合中、オーケンは普通に見ていた。
 
君は見つけられるか!?
 
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そしてつっかvs中島であるが、この試合はつっかによるつっかのための試合であった。
 
中島のJWP退団、そしてSeedlingへの合流に対してタッグパートナーとして納得いかなかったつっかが仕掛けた格好だが、試合は時間切れ引き分け、そしてベストフレンズは継続決定。
 
合わせて来月の後楽園では奈苗とも戦う?流れに。
 
JWP自体が既に箱だけの状態になることがわかっている今となっては、いろいろなし崩し感もある。
 
だから、あくまで後楽園というビッグマッチでタイトルにも絡まない、かと言って他にテーマもないつっかが自分のために演出した試合だといえるだろう。
 
この試合で見えたのは、純粋なプロレスの実力は中島の方が上だけど、セルフプロデュースとか広い視点で見ると、つっかの能力が見えてくるよね。
 
 
休憩を挟んでタッグ戦だけど、この試合では見事チャレンジャーが買って新チャンピオンに。
 
図らずも見た目的にも似た2組の試合になったけど、試合は一部スイングしていないところがあったよね。
 
この試合でも、ある意味正統派のくるみと、女子プロ界で見てもかなり特異なトリックスターのつくしのタッグは面白いよね。
 
対する大畠もなんだかんだオーソドックスだし、水波もそう。
 
だからどんな相手と戦ってもスイングしやすいし、見ているこちらもわかりやすいし、いろんな団体で重宝されるだろう。
 
その中でつくしのひらめきというか、あれは天才だと思う。
 
本当にあと5cmでも身長があれば、女子プロ界の丸藤と呼ばれるくらいの選手だったかもしれない。
 
ともあれ、ベルトもとったことだし、頑張ってほしいよね。
 
しかし毎回思うが、大畠声可愛いな。
 
 
そしてラストは世羅のタイトル戦、初防衛なんだね。
 
相手は山下という若手の中でも勢いのある選手。
 
私はこの選手はタッグでしか見たことがなくて、ポジションもよく知らなかったのだけど、試合自体は思い切りよくて、双方ぼこぼこ殴り合うような試合だったね。
 
一方で、やっぱり流れのない試合という印象があって、それは世羅のスタイルによるところかもしれないが。
 
 
ともあれ今日の興行はボリューム的にも非常に満載で、なんかすごかったな。
 
単純に面白かったし。
 
何よりこの団体は他団体との絡み方が絶妙だよね。
 
実は試合カードは第1試合を除いて全てアイスリボンvs他団体、という構図があって、うまくファンの心理も煽っていると思う。
 
またオーケンみたいな芸能人引っ張り出してきたり、井上貴子ジャガーのような大ベテラン引っ張ってきたり。
 
豊田真奈美も今日は不参加ながら結構出ていたし、こういう柔和な姿勢がいい感じで個性を出しているよね。
 
ちなみに来月の後楽園大会から、女子の格闘技チーム?の子達が4人デビューすると言う。
 
地上波で流れたフジテレビのドキュメントを見てコンタクトを取ってきて、入団となったというから驚きだ。
 
そして宗教を畳んだ都はラッパー宣言をしたのだけど、案の定プロレスでは御用達、サ上が来場するとか。
 
次回は平日開催というのが実に残念なのだけど、ともあれ次を見たいと思わせるのは興行の定石である。
 
選手もみんな元気そうだし、これからも楽しみですね。
 
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