今日は気まぐれにアイスリボンの後楽園大会へ。
目玉の一つとして世羅・成宮の組んでいた.STAPの復活タッグと、藤本・中島のベストフレンズのタッグチャンピオンシップ、あとは会場で知ったが所属選手が競泳水着コスチュームで試合をするという謎の企画。
まあ、エロいのは好きだからいいのだけど、結論からいうと競泳水着風コスチュームだから、実はそんなに普段と変わらない。
コスチュームが違うだけであるが、こういうのは女子らしくて良いよね。
さて、そんなアイスリボンであるが、全部は拾えないのでいくつかポイントのみ。
まずチャレンジマッチとて7番勝負、主役は雪妃真矢、結構美人でスタイルもいい。
試合を見るのは初めてだが、相手はあの豊田真奈美、藤本に必殺を伝授したこともありアイスとは縁深いのか、1戦目の相手となったようだ。
しかしこの雪妃、戦前の煽りVではホワッとしていて危機感がない。
試合内容についてもこう、形に拘り過ぎではないだろうか。
序盤から必死そうな声を出す訳だが、まだそこまで追い込まれるほどやられていないだろう。
攻撃についても非常に雑というか、相手が豊田でなければ試合として成立させるもの結構微妙なんじゃないかと思われる。
もっともこれは彼女に限ったことではなくて、今の女子の若手には概して同じ事が言える。
まあ、若い選手達だけで構成された団体だから、仕方ない部分もあるけど、これが大きな女子プロ団体としての課題かもしれない。
そして何かとキャラが立っている松本都、相手はXとして当日発表となったのだが、なんと出てきたのは・・・
男子最重量、W-1所属の浜である。
デビューが同じ同期ということらしいが、こんなもんどうせっちゅうねんという話しである。
序盤は女子相手にむしろ浜の方が困った印象ではあった。
私は彼を初めて見たのだけど、よくこの体で試合できるよな。
まあ、大した事もせずに試合は終了。
都、よく頑張った。
次は大畠vs優華、どうやら兄弟分みたいになっているらしいが、この試合は良かったね。
大畠はデビュー当時から知っている選手だけど、本当に成長したよね。
一時ヒールみたいな事もやっていたけど、今の方がナチュラルでいいよね。
そして優華、この子は初めて観に行ったときにケガかなんかから復帰してすぐだったのであんまり印象にないのだけど、この試合では負けん気も見えたし、動きの良さも際立って、もっと基礎的なところをしっかり身につけられれば面白く成長しそうである。
スタイルも良いし、ルックスも可愛らしいから、将来楽しみである。
それにしても、大畠の声が可愛らしいな。
次が一つのメイン、タッグ戦である。
アイスの旧来のファンからすれば懐かしタッグの復活な訳だけど、私はこのタッグは初めてみる。
世羅が良い選手なのは知っているが、最近パッとしないな、なんて思っていた。
一方の藤本は何時観ても華があって非常に良い選手だし、中島は男子とのミクスドマッチからデスマッチまでこなす選手なので、その実力はさすが。
少なくともこの団体にあっては頭3つ以上飛び抜けているだろう。
注目は成宮がどう機能するかだが、結果から言えば存在感がほとんどなく、世羅頑張った、て感じ。
試合自体は肉薄という体であるが、正直肩すかしだったな。
でも、藤本がブログで「世羅はスターになれる」という旨を書いていたけど、本当にそう思う。
ビジュアルも良い、華もある、上背もあるし気持ちもある。
なのに何処かまだふわふわしていて不安定さもあって、勿体ないのである。
まあ、今日の試合を機に、是非大きく成長してほしいものだ。
そして盛り上がったのは、実は試合後かもしれない。
次の対戦相手についてマイクしている最中に・・・
スターダムのサンダーロック、イオと岩谷の登場で、対戦表明である。
おお、ここで出てくるかと驚いたね。
余談だけど、会場にはクリスと安納サオリが観戦に来ていたが、彼女達はこの場面をどう見たのだろうか。
其れはともかく、このタッグ戦が決まり、恐らく5月の横浜文体での試合になるだろう。
この文体には里村も出るというから、俄然盛り上がってきたね。
両団体は以前にも交流はあったけど、こうしてトップ同士が絡むのはさすがになかったから、ちょっと面白くなってきたよね。
こうして業界として底上げしていかないと。
つくしは今年高校を卒業したばかりという若さながら、団体でも期待される注目株のようだ。
対するハム子は非アイドル路線ながら独自のキャラで自らの立ち位置を示した強者。
果たして、というところだが、結果はハムの防衛。
しかし、つくしはある意味で非常に勿体ない。
動きもセンスも負けん気も華も全てあって、この子はすごい。
しかし、本当に惜しいのは身長があと10cm高かったら、多分無敵だ。
まあこればかりは仕方ないので、今後彼女がどう戦っていくかである。
夏樹あたりに師事すると、面白いかもしれないなと個人的には思うが。
それにしても、今回の大会はメイン含め3試合が非常に良くて、観に来て良かったですね。
前回は正直ぱっとしねぇなと思ったけど、今日は良い選手も観れたし、試合もよかった。
ただ、やっぱりどこの団体でも実力者と若手の差が大きすぎるのと、後者がやけに形に拘ってしまうように見えるのはケガのリスクもあるし、長期的には大きな差につながるので、やっぱり基本的な事は重視すべきである。
それこそチャレンジマッチと銘打つ試合では、使う技も縛ってやらせる方が、試合をちゃんと組み立てつきっかけにもなっていいんじゃないかな、と思う。
せっかくの得意技や独自ムーヴも、使いどころをキチンとわきまえないとインパクトが亡くなってしまうし、観ている側もダラダラしてしまう。
それが絶対の正解だとは思わないけど、試合そのものをストーリー立てられるというのはプロレスラーとして必須だと思うからね。
それにしても、別にアイスに限らず、むしとプロレスにも限らないのだけど、女の子にとってはこうしたレスラーとしての経験も、ひょっとしたら部活の延長的な捉え方をしている子も多いのかな、という気がする。
それこそアイドルにしてもユニットの名前は残っていてもメンバーは全く違って、卒業という名目でメンバーが入れ替わっていく事はもはや珍しい事ではなく、むしろそういうものになりつつある。
中にはそこで骨を埋める的な覚悟を持っている子ももちろんいる訳だけど、概して一時の趣味というか、一つの可能性として経験しているという印象が強いのである。
女子の方がプロレスもアイドルも10代から活動して、注目される機会は明らかに多いだろう。
アイドルには特に顕著だけど、20歳過ぎたら所謂アイドル的な立ち位置とは明らかに変わる。
世間のオーダーが低年齢化しているとこももちろんあるけど、それに対応するように当人達にとっても部活的な認識になっているところはあるのかなと思うのである。
もっとも、個人的にはそれで良いのかなという気がしている。
部活と書くとプロ舐めてんのか、という話しにもなりうるし、あるいは揶揄しているように聴こえるかもしれないが、そうではなくて、女の子的な感性からしたらそれが正解なのかもと思うのである。
だからといって里村のような選手を否定する訳ではもちろんないし、むしろすごいと思う。
でも、少なくともやっている彼女達は一生懸命やっていて、何かの片手間だと思ってやっている子は多分いないだろう。
仕事でもなんでも女の子の方が概して一生懸命、真面目にやるのである。
それに、むしろ舐めているのはファンの方なんじゃないかとたまに思う。
今日の試合でも、盛り上がるのは戦いそのものでもなく、撮影会やパフォーマンスだったりして、若い女の子が身を晒している姿だけを楽しんでいる層はかなり多いと思うし。
ともあれ、こういう若い子中心の団体はそれ故の勢いもあれば其れ故の危うさもある。
其れ自体も見る側としては面白くはある訳だけど、こうして着実に大きくなってきている姿を観るのはやはり楽しい。
アイドル路線を貫くのか、そこから先の違う何かを魅せられるのかはこの団体に限らず残る課題だけど、頑張ってほしいよね。