続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

一つの踊り場 -アイスリボン後楽園0827

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今日はアイスリボンの後楽園大会へ。
 
今女子の団体の中では一番伸び盛りで、出場選手も新旧男女問わず出てくるので、カードもバラエティに富んでいるので、最近面白いのだけど、今日は正直言ってイマイチだった。
 
カードとしての注目はベストフレンズvsアビリバの3連戦の3戦目、Team Dateと生え抜きの新人軍団闘争、そして世羅vs雪妃のタッグパートナー同士のベルト戦の3つだろう。
 
こうしてみると、全体としてテーマ的には非常に内輪感はあるものの、プロレス的にはそれ自体は間違っていない。
 
実際事前の期待値もそこに沿っていたからそれ自体が悪いわけではなくて、単純に試合がよくなかった。
 
 
第1試合は星ハム子vs娘・いぶきの親子対決。
 
晴れて今年デビューした娘だが、このお舞台で親子対決となった。
 
新人なので動きがイマイチだとか、そんなことは問題ではなくて、むしろハム子が問題だ。
 
甘やかすような試合展開で、もっと厳しくいかずにどうするよ。
 
甘やかすと力とかレオン?みたいになるぞ。
 
 
第2試合はデビュー戦、今日がデビューの朝陽vs豊田真奈美
 
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豊田は受けるところは受けつつ厳しさも見せてさすがの試合。
 
一方のデビュー戦朝陽は中学3年生という。
 
デビュー戦なんだから、試合の組み立てとかそんなことは求めない。
 
もっとガムシャラに向かっていく姿を見たかったけど、なんかイマイチ行ききれず、せめて効いていないという場面だと相手を見て止まってしまう展開が多くて、なんか勿体無かったな。
 
最後はコーナートップからのボディプレスを四発耐えたけど、そこじゃないと思うんだよな。
 
 
第3試合は3wayタッグ、葛西・都vsもち・世志虎vs弓李・尾崎という組み合わせ。
 
世志虎は随分久しぶりに見るので楽しみにしていたんだけど、この試合は全体的にはよかった。
 
この試合では葛西、世志虎が良かったね。
 
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珍しく都は存在感がちょっと弱かった。
 
それ以上に弓李・尾崎は存在感がなかったし、もちはもっとなかった。
 
世志虎はやっぱりプロレスラーとしてのセンスが素晴らしい。
 
今スターダムにいたら、だいぶあの団体の景色はちがっただろうな、なんて思ってしまう。
 
 
続く第4試合はKAORUvs藤田のハードコアマッチ。
 
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これもまあ消化不良というか、ハードコア女王みたいな触れ込みで出てきたけど、実にしょぼかった。
 
ていうか、入場からなんでチュッパチャップスしゃぶりながら出てくるんだろうか。
 
藤田は頑張ってた。
 
この子は来月からアメリカへ行くらしいので、頑張ってほしいよね。
 
最後KAORUが強引に固めた感じで終わったけど、終わった後なんか声かけてたけど、藤田本人も?だったんじゃないだろうか。
 
 KAORU大した試合してないぞ。
 
 
第5試合は注目カードの一つ、ベストフレンズvsアビリバのタッグ戦。
 
試合自体はさすがのクオリティで、今回ベストフレンズが勝ったことで1勝1敗1分けという結果になったのだけど、でも盛り上がりにはイマイチかける印象であった。
 
個人的にはつっかの決め技の一つではあるけど、ビーナスシュートは間延びするから決め技ではなく繋ぎ技にするべきだと思う。
 
それと中島はやっぱりレベル高い。
 
動きも正確だしテンポも試合の組み立てや技の出し方も、やっぱり頭一つ抜けている印象である。
 
他の3人はそんなに差はないと思うのだけど、中島はちょっと違うよね。
 
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しかし毎回思うけど、大畠声可愛いな。
 
 
そしてセミファイナルは、生え抜きvsTeamDATEの新人同士のイルミネーションマッチ。
 
長らく意地の張り合いを繰り返していた長崎まる子とデート軍団との闘争を軸にしたものだけど、結果は生え抜き軍団の勝ち。
 
ていうか、DATE軍団、1人は完全に試合ができる状態ではないのが誰の目から見ても明らかであった。
 
だって、入場から足引きずっているし。
 
なんのアナウンスもなく、何事もなかったように試合が始まったけど、開始早々この足を引きずった子に大技連発で早々に退場となった。
 
なんとか4対4の体を保とうとしたのだろうけど、正直これで冷めたところはあった。
 
Team Dateも試合は初めて見るんだけど、プロレスに順応できているとは思えないし、蹴りか関節くらいした技が出てこない。
 
もう少し研究した方がいいだろうと個人的には思った。
 
試合は生え抜き軍の勝利だったのだけど、試合後は生え抜き軍団からジャージを手渡すシーンが。
 
冒頭に載せた画像はそのシーンなんだけど、マイクもなにもないから、なんかイマイチ盛り上がることもなく、ん?みたいな感じに会場はなっていた。
 
 
ラストはタッグチーム・アジュレボとしても組んでいる2人によるシングル戦。
 
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今のアイスの中心的選手2人による試合なんだけど、ここでの焦点はどこまで雪妃が見せられるか、であったのだけど、個人的には別な視点で見ていた。
 
ここ数回のシングルベルト戦を観て思っているのは、「世羅のタイトル戦盛り上がらない説」である。
 
試合のスタイルとして過剰なカウント2.9合戦が全て良しというわけではないが、終始淡々としてメリハリがなく、結局何が決め技あもわからない。
 
雪妃は試合の度に成長が見て取れるのですごいなと思うけど、世羅はもう少し試合展開というものをチャンピオンとして考えた方がいいのではないかと個人的には思う。
 
別にそれぞれのスタイルだから、そういう淡々たる試合自体は否定しないけど、見ている方がよくわからないのである。
 
それほど堂々とある風でもないし、技がそこまで強烈な印象もないので、単に淡々たる感じになってしまって。
 
団体的には絶対王者的なポジションにしたいのだろうけど、もうひと押し怖さがほしい。
 
 
と、いうわけで今日は試合の決着も試合展開も含めイマイチだったんだよね。
 
特に技もうまくかけられずにミスが目立ったし、なんならプロレスのダメな部分が露骨に出てしまって、ちょっとダメだったよね。
 
 
ちなみに今日はオープニングもなくて、マイクもメイン以外なし、そういうコンセプトだったのかもしれないけど、残念ながら試合だけで全てを伝えられるだけの力はまだないというのが露呈した大会だったと思う。
 
つっかは最前線から身を引いて、自分の闘争を焦点にしている印象で、その分選手個々のプロデュース能力とかが出てくるから、ぜひそれをそれぞれに自覚しながら、もっと成長してほしいよね。
 
若い選手がたくさんいるから、本当にそこに目が向くだけで変わると思うんだよな。
 
 
とりあえず、今日にMVPは葛西で。