続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

団体としての成長 -アイスリボン

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今日は昨年に引き続き、アイスリボンの今年最後の後楽園大会へ。
 
この大会での目玉いくつかあったけど、個人的にはつくしの復帰戦と、都vsスズキの同期対決、世羅vsくるみのチャンピオン戦。
 
そのほかにもいくつか一連の中での決着マッチみたいなものもあったけど、団体を丹念に追っていないとわからないものだっただろう。
 
ともあれ、若手の子達もどうかしらなどと。
 
 
1戦目はつくしの再デビュー戦、相手はつっかである。
 
傷害事件の謹慎明けの試合で、コスチュームは白1色、試合についてはやはりブランクもあるから間とかキレが以前よりも落ちている感は否めなかったが、やっぱり逸材だよね。
 
10分弱と短い時間だったし、もっと思い切って行って欲しかった部分もあるけど、ともあれまた来年から頑張ってほしいよね。
 
最後つっかがおぶって退場したんだけど、あれは親心かなと思う。
 
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続く2試合目は2017年デビューの6人タッグ
 
新人ばかりなので、試合展開としてはかなり厳しいものの、そうしたレベル感はともかく気持ちがちゃんと出ているのはいいことだよね。
 
気になったのは今年4月から合流したTeam DATEだけど、この試合では華蓮と華が出ていたわけだが、華は一番プロレスにまだ適用できていないのかな、という印象だった。
 
でも、可愛かったな。
 
 
続くはビジュアル系(?)+アルファの6人タッグ
 
らぶっちゃ・うのvs雪妃・真琴・テキーラである。
 
この試合では成長がすごくてびっくりした。
 
まず雪妃、最近ベルトも獲って好調だけど、前よりも全体の流れがスムーズだし、ちゃんと試合を組み立てられているんだろうなというのが見て取れれ、今年一年は彼女にとってはかなり大きな一年だったんじゃないだろうか。
 
またこれまで前座の若手の1人だったうのと沙耶の2人だが、どちらも技も動きもキレがよくて、一体いつのまにこんなにレベル上がったのかと驚いた。
 
特にうのはキャラ含めてかなり激変していたけど、なんだか楽しそうでよかったよ。
 
らぶっちゃはもはやベテランの域に入っているんだね、特に娘もデビューしたハム子は。
 
あと真琴、この子も確かデビューはさくらの団体で、当時は超ヘタレとして勝手にギブアップするという超絶へなちょこすぎてダメだろうと思っていたけど、すっかり変わっているね。
 
実質彼女の試合を見たのって2回目くらいなんだけど、前回はあまり印象に残らなかったけど、こんなに艶っぽくていい動きするんだと。
 
人って変わるものだね。
 
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次は中島vs藤田のシングル戦。
 
ビジュアル的にも実はまま美人で、体格もいいし度胸もあるという、非常にポテンシャルのあるのにイマイチ前線に立てない藤田、対して女子プロ界にあって独特の狂気を持った中島のシングル戦なんだけど、ここではどれだけ藤田が吹っ切れるかが見所だった。
 
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なかなか雰囲気もあるでしょ?
 
だけど、結論からいうともっと言って欲しかった。
 
椅子を手にして殴るのはいいけどやりきれておらず、むしろそれを奪い取った中島があえて椅子では殴らなかったあたりに懐を感じだものだ。
 
受けるのはいいけど、攻めるとなるとやはり遠慮が出てしまうのかもしれない。
 
そこを超えていけたら、多分今よりもはるかに上のポジションを目指せるのに。
 
頑張ってほしいね。
 
 
そして次が注目の一戦、もはや女子プロも男子プロも超越した独自ワールドを展開している都だが、騎士3秒でスリーカウントという展開。
 
こいつがやっぱり天才だ。
 
鈴木は初めて見たんだけど、なんだかんだいい感じに乗っていて、いい具合にスイングしていた。
 
明らかに序盤は戸惑っていたし、手探り感があったけど、結果的には大成功だろう。
 
笑わせてもらったよ。
 
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説得力抜群の卍固めも披露された。
 
 
次はアクトレスガールvs下克嬢のタッグ戦、ちなみに尾崎はもともとアクトレスだったんだね。
 
相手は安納サオリと山田さんという人。
 
ビジュアル面では一定以上のクオリエティを揃えるアクトレスだが、今回はその因縁的なテーマであった。
 
それにしても、安納は前よりもかなりグッドシェイプになった印象である。
 
前はもう少し全体にぼてっとして緩慢な印象だったが、いい感じに絞れたね。
 
結果は下克嬢の勝ちだが、マイクもないのでイマイチ盛り上がりに欠けてしまった印象である。
 
アイスは最近ほとんど試合途中ではマイクを入れないので、それがスタイルなのかもしれないけど。
 
 
そして次がセミファイナル、若手トーナメントの決勝ということで長崎まるこvs直DATE
 
正直Team DATEの中でも一番目立ちにくい存在だったけど、意外や意外、実は一番プロレスに順応しているのか?と思いつつ試合を見たわけだけど、とりあえずプロレスが好きなんだろうな、というのはわかるよね。
 
得意の蹴り技を主体にしつつ、もう少しプロレス的なバリエーションも出せれば上背もあるし、面白くなるかもね。
 
一方のまる子も、なんだか猿みたいな動きだけど、いっときと思うとかなり成長したよね。
 
 
そしてメインは世羅vsくるみ。
 
10代選手も多くいるこの団体にあって、世羅も若いのにすでに大御所感が出てしまうのだけど、くるみは体格もあるし、その上で動ける選手なので、誰がどう見ても有望株である。
 
つくしが一歩引く形になった今、この子がやるしかないのは明らかである。
 
相手はこの1年ベルトを保持してきた世羅、デスマッチなどをやりつつレスラーとしての幅も広げてきいるわけだが、試合は前よりも良くなったよね。
 
思い切りのいいくるみを相手に、あそこまでできるのもアイスの中では世羅くらいかもしれないね。
 
結果はくるみの勝利で見事ベルトが映ったわけだが、今の若手をフックアップしようという団体の方針の中ではあるべき姿だろう。
 
復帰したつくしにとっても大きな刺激になると思うし、何よりチャンスを与えられた選手には成長につながるだろう。
 
 
全体的に気になったのは、とにかくハイスパートな試合が多いこと。
 
もっとじっくりした組み立てをできるようになると、もっと面白くなるはずなのに。
 
それにしても、つっかのポジションが絶妙だよね。
 
自分は一歩引きつつ、彼女がいることで見ている側からすると安心していられるところがある。
 
その距離感を常に保っているのが素晴らしいと本当に思う。
 
今年は9人の新人をデビューさせており、地上波での露出も結構多かった。
 
粒で言えば全て揃っているとも言えないし、まだまだ課題もたくさんあるけど、こうして新しい子たちが出てくるのはいいことである。
 
頑張ってほしいよね、来年も。