続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

今と未来 -アイスリボン7.3後楽園

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今日はやることもなかったのでアイスリボンの後楽園大会へ。
 
引っ越してから何となく行き難いような気がしていたけど、実は自宅から非常にアクセスがいいことがわかって、意気揚々と出かけたのである。
 
最近スターダムに続きアイスも月1で後楽園をやっており、集客もだいぶ増えてきている。
 
今日はつっかvs世羅というトップ同士のベルト戦があったのだけど、チャンピオンが世羅という構図。
 
この対戦にはまさにアイスの未来がかかっている、と言ってもよかった。
 
実際つっかは以前から世羅に期待ともどかしさをしきりに口にしていたが、今回はついにそれをためすような側面があり、先日さくらとの因縁にも決着をつけたつっかにとって、アイスを次の段階に持って行くために通らなければならない、という判断があったのだろう。
 
それだけでも見る価値はあるな、と思って出かけたのでした。
 
そんな重要な回だが、毎回興行のスタートは所属全員が出てきて挨拶をするだけど、今日は優花始め所属選手が歌いながら出てくるのだけど、なぜか優花がパリピな格好でほたえている。
 
この子はこういうキャラだったのか、とびっくりしたが、面白かったからいいや。
 
 
で、いつものように試合については全部は拾わず、適宜ピックアップしていく。
 
いくつかめぼしいカードがあったのでそれを順番に。
 
まずは美人レスラーとして最近ちょっと名前が知れてきた雪妃真矢
 
7番勝負として大物を中心に対戦をしているが、今日の相手はこちら、レディゴジラこと松本浩代である。
 
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松本はいいレスラーだ。
 
ちゃんとプロレスができる貴重な女子選手である。
 
体格もパワーもあるが、それだけではないから鈴木みのるも認めているのだろう。
 
そんな相手に「いつもと違う仕掛けをする」とVTRでも言っていたが、結局それが何なのか私にはわからなかった。
 
奇襲を仕掛けたがあえなく返り討ち、多少攻め込む場面もあったけど、これといった見せ場はなかったと言っていいだろう。
 
以前見たときと思えば思い切りは良くなった気がするけど、とにかく粘りがない。
 
負ける時もあっさり決着した印象は拭えないし、戦前「そろそろ勝つところが見たい」と言われていたにもかかわらず、試合後もすっと退場。
 
別にマイクがあればいいというわけではないけど、なんかこう、伝わってこないんだよね。
 
休憩時間には割と普通に売店に立ってサインしている姿を見てもなんだかなぁと思ってしまう。
 
この子の芯はどこにあるのだろう。
 
 
続いてはこちら。
 
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エキシビジョン的なタッグマッチなのだけど、中島・つくし組vs柊・山下組。
 
中島は言わずもがな、つくしもかなりいいものを持っている。
 
見よ、この腕を。
 
肩周りや背中を見ても、この子はいい体している。
 
とにかく身長があと5cmでも高ければ、本当にもっと上を目指せる。
 
それ以外は圧倒的にこの団体の中ではトップクラスだと思う。
 
身体能力とかポテンシャルで言えば、世羅よりもいいと思う。
 
思い切りもいいし、変な遠慮もしないから、見ていて気持ちいいしね。
 
この子は本当に将来楽しみ、そして身長が本当に惜しい。
 
一方怪我から復帰間もない柊くるみも、体格の割には動ける子なのだけど、前に見たときの勢いがなくて、やっぱりまだ本調子じゃないのかもしれない。
 
女の子だから、年齢的に体のバランスも変わってきて難しい時期かもしれないが、この子もうまくすれば突き抜けられると思うので頑張ってほしいね。
 
 
続くはこちら。
 
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ベストフレンズのもつタッグベルトへの挑戦権をかけた試合ということで、優花・大畠の姉妹タッグに対するは、なんと松本都・葛西純である。
 
まさかアイスリボンで葛西を見ることになろうとは。
 
一体どんな試合になるのかと思ったが、なかなか厳しい内容になった。
 
厳しいというのは優花にとって。
 
この試合では、とにかく彼女が頑張っていたのが印象的でしたね。
 
この子もガッツがあるし、顔も可愛いし、冒頭のようなはっちゃけもあるし、負けん気もあるし、期待値は高い。
 
ただ、少し空回るようなところもあるし、ことプロレス力となるとまだまだなので、そこはしっかり練習でカバーしてほしいところだ。
 
それはともかく、一体どんな試合になるのかとおもったが、思った以上にガチガチに葛西もせめていてびっくりした。
 
こんな場面も。
 
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優花を肩車して大畠をジャイアントスイングである。
 
都は横で回っているだけである。
 
結果はなんと葛西が決めて勝利、まさかの展開である。
 
優花も最後までよく頑張ったが、さすがに葛西相手にどうにかできるほどにはない。
 
それにしても、ベストフレンズとの試合、どうなるのか。
 
 
そしてラストはタイトルマッチ。
 
この試合の勝敗がこれからのマッチメイクにも関わっていくので、注目である。
 
さてどうなるのか。
 
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試合前の握手はつっかは応じず、早速ばちばちだ。
 
試合中は柴田vs石井かというような蹴りとダブルナックルを互いに受け合うシーン。
 
その時も、それ以降もだけど、世羅がちょくちょく試合中笑顔を見せるシーンがあって、それがなんかよかったね。
 
楽しくて仕方ない、みたいな顔なんだけど、エースはこうでないとね。
 
しかし、全体として気になったのはつっかの技の正確さと世羅の大味さ。
 
世羅は技の一つ一つはちゃんと当たるし、ダイナミックさや力強さもあっていいのだけど、全部点なのである。
 
つなぎの技もうまく使って試合が組み立てられるようになると、もっとレベルが上がるはずである。
 
実際今回はつっかが勝ってベルトを獲ったのだけど、試合を決めるための流れをちゃんと作れたのはつっかだった。
 
時代が動くか、という試合で、結論を言えば動かなかったけど、そのための試金石には十分になっただろう。
 
 
試合後は2人で語り合い、今後を期待させる中で、つくし乱入、さらに他の選手も入ってきて、大円団。
 
さらに最後につっかが「所属全員とタイトル戦をやる」とぶち上げたからまた面白い。
 
言い方は悪いが、ベルトとして団体のトップとはいえ権威に縛られる段階でもないので、面白いと思う。
 
最初は雪妃が指名される形になったけど、まあ消化試合だ。
 
この中で団体として藤本つかさを脱皮して、その時に改めて世羅がベルトを手にして中心にいるようになったら、きっと違う展開が見えるだろう。
 
 
前に見に行った時にも書いたのだけど、若い団体はこうやって見るたびに成長が見て取れてそれが面白い。
 
つっかも個人的なしがらみがひと段落ついたこともあり、自身の団体に目を向けた時にどうしても次を考えないといけない。
 
そうなれるのはいろんな側面を鑑みてやっぱり世羅しかいないのはそうだと思う。
 
一方でレスラーとしてはつくしやくるみなど、将来有望なレスラーはたくさんいる。
 
頑張ってほしいね、これからもね。