続・論理プロレス論考

観戦の感想、レスラー個々、そしてプロレスを見る私と、様々な角度からあれこれプロレスを語りたいブログ

ここからどこへ向かうか -スターダム1.19

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今日はスターダム後楽園、9周年記念大会へ。

 

ブシロード傘下になって本格的に動き出してからは実質初ではないだろうか。

 

テレビでの放映も開始し、様々なメディアにも露出している。

 

ポスターも気合満点のもので、デザイン性も出している。

 

また気になったのはチケットの売り方。

 

これまで通りプレイガイドでの販売と選手直販だが、プレイガイドの方は早々に取り扱い数終了となった。

 

元々の数を下ろしておらず、シンプルに売り切れたのか、しかし選手取り置きでは余裕で取れて、その後追加販売もしたのでこれはひょっとしてあえてやったのかなと。

 

新日本の時もまずは流行ってる感、話題感を出していくことで興味を引いたわけだが、期間的にそこまで大々的には出来ないのでこうしたところで仕掛けたのだろうか。

 

その甲斐あってかチケットはソールドアウト、団体初となる立ち見席も用意するという盛況ぶりである。

 

ちなみにチケットは選手から取った方がいい席である場合が多い気がする。

 

第0試合もあったんだけど、すでに9割方入っており、この急な膨らみ方はなんだろうと率直に不思議だ。

 

ちなみに、やはり男性ファンが多いが、女性客も普段より多い印象である。

 

 

さて、そんな第一試合はゾーイvsAZMvsスターライトキッドの3way。

 

かなりリングに近い席で、考えてみたらこの距離で女子の試合見るのは初めてかもしれない。

 

しかし、キッドは人気あるんだな。

 

日本人2人は共にまだ高校生だが、動きはすごくいいね。

 

特にAZMは年齢の割にキャリアもあるから、試合の展開のさせ方も上手い。

 

ホントはもっと2人ともトップ戦線に出してもいいと思うんだがな。

 

試合はAZMが勝ったけど、畳み掛け方も良かったね。

 

第一試合としてはスピード感もあっていい仕事だろう。

 

 

続いて第二試合は先にヒール転向した鹿嶋も入った大江戸隊と若手組の6人タッグだ。

 

これまでのヒラヒラした衣装と比べてタイトめになったので、どうしてもスタイルが目立ってしまうが、ともあれコミカルヒールユニットとして存在感を示している。

 

一方の新人チームも三者三様でこれからどう展開させていくかが注目か。

 

試合自体は夏もいる大江戸隊がリードして、そこに新人たちが食いついていくような展開だ。 

f:id:back_to_motif:20200119194255j:plainしかし、上谷さんは背も高いし運動神経も良くて顔も可愛らしいので、非常に期待値の持てる子ですね。

 

ただ、今はフィジカルに頼ったところが強いので、もっとちゃんとプロレスができるようになれば面白くなりそうだ。

 

 

続くは引退前最後の後楽園となる花月vsたむ、かつての師弟試合という色合いだ。

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引退ロードではかなりメッセージ性を持たせたカードを展開しているが、かつてユニット追放をしたという一応曰く付き。

 

試合はハイスパートながら、花月はさすがの試合運びだし、たむも幅が広がってだいぶいいレスラーになったんですね。

 

特にスープレックスのブリッジがとても綺麗。

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試合はたむが花月越えを果たして勝利。

 

まあ、ここで大事なのは勝敗よりも別なところにあるだろう。

 

これがプロレスである。

 

 

次はタッグのベルト戦、叫女・小波vs外人タッグ、ビー・ジェイミーである。

 

完全な実力派なわけだが、果たして防衛なるかといえば、結果から言えばチャレンジャーの勝利。

 

試合運びもなにも余裕だった印象だった。

 

小波はあまりいいところもなく、トライアングルランサーが決まりかけたがローリングクレイドルみたいにグルグルしているうちに相手の足がロープにかかってブレイクになっちゃうし、叫女は一人で突っ込みすぎ、タッグになってないやんという感じだ。

 

一方の外人タッグ、そもそもなぜこの2人がタッグなの?と、絶賛ユニット闘争を展開している中にあって疑問だったが、程なく理由は明確に。

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もう少し上手に出来ないものか。

 

 

次は花チームvsジュリアチームのタッグ戦。

 

ジュリアが仲間を連れてくる、と煽っていたのが1つの転換ポイントだったわけだが、 1人は事前に知らされていた舞香という選手。

 

TAKAみちのくのところの子らしい。

 

先日林下と試合後にスカウトしたらしい。

 

多分接点なかったはずなので、唐突感があったけど、事前に何かあったのかな?

 

そしてもう1人は朱里であったが、こちらも選手としてのつながりはあったのだろうか、それともプロレス本格復帰したばかりだし、元々契約してたからこの流れに乗せただけなのか、多分後者だと思うけど、全体的に強引な印象だ。

 

でも、3人ともスタイルがいいし背丈もほぼ同じくらいなので、並ぶとなかなか様になっていて絵面は抜群である。 

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ジュリアにはどうやら女性ファンも多いようで、会場からも仕切りに声援が飛んでいた。

 

一方の花も、今のスタイルはどちらかといえば女性ファン層を狙うために位置付けている感だ。

 

テラハ出てるし。

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スターダムのジュリアの試合は初めて見るが、こうしてみるとこの子はスターダム向きの選手かもしれないね。

 

試合はジュリアチームの勝利だが、マイクでは花が持って行った感じだったね。

 

チーム名も命名したらしいので、これからどう絡むかである。

 

 

そしてセミファイナル、星輝vs林下の白いベルト戦である。

 

林下も、ちょうど私がまた会場に行くようになってからは怪我で欠場していたので、多分ちゃんとみるのは初めてである。

 

リングに立つとガタイのデカさが際立つな。

 

特に星輝が細身なので余計に対比されるが、全体的な印象としては試合が硬いというか、もう少し流れがある方が面白いかなと。

 

ちなみに隅っこでだむが見守っていた。

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星輝の方がその辺りはうまくて、前段のやり取りも踏まえてかなりエグい攻めを展開していた。

 

そんな中、序盤に放った膝蹴りがもろ林下の顎に入り、多分意識がしばらく飛んでいる感じだった。

 

その間にエプロンに打ち付けられるなどしたため、額からは流血していた。

 

しばらくして漸く回復したが、リズムがイマイチで、評判はいいがプロレスとしてはまだまだだなという印象だった。

 

結果は星輝が防衛となった。

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しかし、林下にとってはかなりダメージの大きい試合になっていそうだ。

 

 

そしてメインは岩谷vs桃、ようやく王座に返り咲いた岩谷に対するは、ここ1年半くらい1番気を吐いていた桃である。

 

体格的にもすっかり大きくなって、蹴り、関節、投げと一通りのバリエーションは持っており、スタンス的にも団体随一のシリアスパートだ。

 

個人的には彼女に勝って欲しいし、ここ最近の報われなさは切なさもあるのだが、そこはプロレスである。

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とはいえ試合は終始岩谷を圧倒する展開で、フィニッシュの取れる技も1つではない説得力もあって、あわやという場面はいくつもあった。

 

序盤からエグい攻めを見せつつ、岩谷と比べると太い分緩慢かに思えるがそんなことはない、切れ味も抜群だ。

 

特に終盤の畳み掛け方は見事だったし、ああいう攻めができる選手が同年代でどれほどいるか。

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対する岩谷もゾンビと言われるくらい、あの細い体格からは驚くくらいタフなので、グニャグニャしていながらも終盤もしっかり動けるから大したものだ。

 

デビュー当時からセンスは随一だったし、後は練習さえしっかりすればと誰様に言われていたわけだが、ここまで成長すれば誰も文句は言うまい。

 

てか、もう少し気合入れてやってればもっと早くこれくらいには来れていたのではないかとも思えるが、まあいいか。

 

結果は岩谷の勝利であったが、試合後でもよく喋るからスタミナがこの子は頭抜けているのかもしれないね。

 

あとは筋力はどうみても少ないから、怪我だけは心配であるね。

 

 

と、初のソールドアウト興行は試合的にも充実しており、期待には十分以上に応えたのではないだろうか。

 

最後にビーが桃を裏切り大江戸隊入りへ。

 

まあそうなるよな、タッグベルト取ったし。

 

そして次回後楽園では岩谷とSareeeのタイトル戦が決定、星輝とビーについては日程は明らかでないがやるようだ。

 

1月26日には花月のスターダムラストマッチがあり、花月は岩谷と組み、叫女、桃のタッグとやるわけだが、果たして思い描く未来に向かうのだろうか。

 

いよいよこれから変革的な動きもあると思うので、引き続き動向を見守ろう。

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