今日は久しぶりにスターダム、後楽園大会へ。
また気がつけば1年ぶりくらいになるんだけど、その間イオの日本最終戦などもあったのに行かなかったのは、なんでだろう。
あんまり魅力的なトピックがなかったというか、なんとなく興味を惹かれなかったのだ。
それが今回なぜ行こうと思ったかといえば、イオもいない、風香もいないスターダムの今がどんなもんかという様子見である。
偉そうなやつだ、我ながら。
それはともかく、今回メインイベントはイオからベルトをとった渡辺桃の白いベルトに葉月が挑戦するというまさにこれからのスターダムを指し示すようなカードがあったためだ。
それに、中野たむとか渋沢四季、また復帰した鹿島の試合はまだ見たこともなかったので、トピックは色々あるわけである。
1年経つとだいぶ風景って変わるものだね。
さて、そんな興行の始まり、前は風香とダンサーたちのパフォーマンスだったのが、それもなくなって久しい状態、早々に「中野たむ選手から重大発表」というアナウンスが。
何事かと訝ったわけだが、なんと団体内で別なプロジェクトを動かすという。
昨今の色々の流行をがっつり取り入れたアイドル✖プロレスのオーディション的な企画。
AKBでいう総選挙的なものを試合に求め、買った子がセンターでライブパフォーマンスを行うというもの。
ファンの反応はといえば正直微妙で、実際の稼働は年末近くということもあるし、正直スターダムとなんか関係あるの?的な空気が結構濃かった気がする。
この中野たむがどの程度受け入れられているのかわからないけど、イオもいなくなってやばい時なんだからもっと本編を盛り上げてくれ、というところではないだろうか。
そんな発表からの第1試合は中学生同士?の二人の試合だったけど、毎度のことながらこんなもの見せられてどうしろと思う。
商店街の出し物でも見せらている気分だった。
アイスリボンでも中学生レスラーはいるんだけど、多分スターダムは団体カラーとこういう試合があっていないんだと思う。
練習生として第0試合とかならまだしも、これを6試合の1つに組み込むこと自体が、結構厳しい。
しかもシングルで見たい人が何人いるのか。
続く第2試合は3wayタッグ、渋沢・スターライトキッドvs羽南・チリの人vsAZM・小波戦。
スターライトキッドって結構昔からいるイメージだけど、気がつけば前座~中堅の賑やかし的なポジションになっているらしい。
この中で小波はキャリア的にも実力的にも抜けている印象があるけど、なんかパッとしないね。
いい動きするし、多分実力もそれなりにあると思うけど、印象に残らないし、何がしたいのかよくわからない。
野心がないのだろうか。
続く第3試合は6人タッグのベルト戦。
ジャングル叫女率いるJANvs海外団体の選手。
外人勢、みんな美人でスタイルいいな。
ジャングルについては考えてみればデビュー戦から見ていたんだけど、なんか微妙なポジションだな。
松本と組んでいた時はなんだかいい感じだったけど、こちらも小さくまとまっている感じ。
刀羅ナツコも、上手くなったけど前みたいな迫力というか、そういうものが感じられなかったな。
外人選手は、正直動きがトロい。
しかし、終始楽しそうなのは良かったけどね。
海外から見れば、WWEに直近二人も排出している団体だから、結構いい風に写っているのだろうか。
結果は防衛となったけど、どうやって決まったのか忘れてしまった。
次は中野たむとバイパーのシングル戦、SWAというベルトらしい。
このバイパー、女子にあって100kgを超える超大型なのだが、この巨体でかなり動けるのである。
たむとの体重差は歴然だが、果たしてどんな試合するのかというところである。
たむについては、思ったよりもやっぱり運動神経もいいらしく、動きも良かったし、思ったよりもよかった。
ただ、今回はやっぱりバイパーのインパクトである。
ラストに大技3連発で畳み掛けたのだけど、その速度と破壊力は凄かった。
びっくりしたよ。
日本人だと松本くらいかな、戦えそうなのは。
この団体だけにいるのはもったいない存在である。
そしてセミファイナルは、メキシカンレスラーを招いたミクスドマッチ。
大江戸隊は今や3人になってしまって少し寂しいが、レスラーとしての力はかなり高い二人がいるからね。
夏すみれはこんなにいい仕事するレスラーだったんだね。
花月は伊達に里村の薫陶を受けてないよね。
対する岩谷、鹿島は結構同じタイプのレスラーな感じである。
どっちも体の線は細いけど、運動神経や反射神経、レスラーとしてのセンスはいいものを持っているようだ。
ミックスなので試合は必然コミカル色も強くなるけど、盛り上がってましたね。
鹿島も思った以上にいい動きでちょっとびっくりした。
それにイマドキっぽい顔だけど、やっぱり綺麗な子だね。
今団体としてはこの二人を押していきたんだろうな。
試合後に花月の、来月の記念興行の相手に岩谷を指名。
まあ、イオなきこの団体において、なんだかんだ実力的には彼女がトップなのは確かだろう。
ワグナーも引き続きスターダムで何かやるようだ。
色々状況的な事情もあるにせよ、岩谷ってレスラーとしての実力としてはやっぱりそれなりのものをもっているんだろうね。
もったいないよな。
そしてラストは今やすっかり団体の中心ベルトになった白いベルトのチャンピオシップ、イオなき後を託された渡辺桃と葉月のライバル戦である。
かつてはイオの下で共にチームメイトだったが、今は袂を分かっており、実際に仲悪いらしい若い二人の試合である。
個人的にも今日注目していた試合なんだけど、その理由はチャンピオンの渡辺桃である。
前にも書いたんだけど、この子が中学生か高1くらいの時は当時よくスターダムへ見に行ってたんですね。
その時の記憶では野球のユニフォームみたいなコスチュームで、大塚愛の曲で入場していた。
ほんわかした雰囲気の近所の娘さん的な感じで、まさか団体の中心として期待されるまでになるとは当時は思っても見なかった。
去年スターダムを見た時は、たしか怪我で欠場していたのだよ。
その後は週プロなどで見ている限り、顔つきも体つきもかなり変わっているし、どんなものかと。
対する葉月もここ数年の成長は著しく評判は良く見ていたし、前に見た時にも派手さはないけどいい動きをしていたのでどんな成長を遂げたのかと。
試合は実に白熱して、見ているこっちが心配になるくらいあたりの強い試合であった。
しかも、ただハードヒットなだけではなくて明らかに感情の入り方が違う印象であった。
セコンドの介入が一部あったものの、二人とも終始よかったし、試合の組み立てとか展開についてはまだまだな部分はあるにせよ、いい試合でしたよ。
ただ、特に桃の方は身を削るような試合をしているから、どこかで壊れてしまわないかちょっと心配である。
それにしても、あんなほんわかした子がこんなに変わるものかと感心せずにはいられない。
まだ19歳と若いので、あんまり無理しすぎないようにしてほしいと思うのはおっさんの想いだろうか。
結果は桃の防衛となったのだけど、今は感情的にも好敵手として相対するのは難しいらしい。
ともあれ、いい試合でしたね。
こうして久しぶりにスターダムを見たんだけど、正直フロントと選手の足並みが揃っていないような印象があった。
それこそアニメとのコラボや、アイドル企画、関わっている人を見るとどの団体よりもメジャーに近い場所にいるように見えるのに、各選手からはそういうものが見えてこないし、団体としての一貫性みたいなものも私にはわからなかった。
岩谷にしろ、ジャングルにしろ、自分の半径数メートル内の居場所を探しているだけのように見えてしまって、それがなんだかな、なのである。
赤いベルトについては次の試合が決まっているが、白いベルトは終わった後に誰も名乗りを上げてこないのだ。
試合後片隅にジャングルがいたので、てっきりリベンジ的に挑戦表明するのかと思ったら、来月デビューする新人のコメントに噛み付いてデビュー戦の相手に決まっているし。
「そっちかい!」と思ったのは私だけではないのではないだろうか。
まんまではないけど、ちょっと今のノアを感じるところもあるんだよな。
なんだかんだロッシーは業界に影響力を持っているので、選手の思いとは違うところで良くも悪くも勝手に転がっていく状況がある。
その状況に甘えているかどうかはわからないけど、ただ選手自身が転がすという状況が今日はほとんどなかったのだ。
花月くらいか。
それこそ小波だったり、ジャングルだったり、こいつらそれでいいのかと。
まあ、私は熱心に追いかけているファンではないので偉そうなことは言えないけど、アイスリボンと比べても会場の活気が全然違う。
今日は客入りも相当厳しかったはずだし、1年前より明らかに女性客が減っていた。
冒頭の中野たむの件でも、観客の大半はポカーン状態であったし。
別に観客受けばかりきにする必要なないけど、それにしてもズターダムはちょっと迷走状態な印象がしたな。
色々やることは大事だし、ピンチの今だか色々仕掛けていくことはいいけど、とにかく選手がついていけてない気がする。
桃も今は防衛してメインを勤め上げることに一生懸命だろうし、その後ろで誰かが支えて上げているなら別だけど、それもわからないし。
なんだかんだ不安定な印象が続いている団体が、これがこの団体のカラーだろうか。
しかし、中途半端に子供レスラーを上げずに、この団体はもっとガチ路線で突っ走ってもいい気がするが。
1年前と同じ感想だけど、やっぱり選手とフロントの足並みが揃っていない印象なのが一番心配だな。
選手は頑張っていると思うけどね。