優秀で地味な社会人はその実績ほどに評価されないことがしばしばある。
会社員として働いていると、もちろん業種にもよるけど人と関わりながら仕事をする場合、社内の人をどう使うか、どれだけ気持ちよくやってもらうかが重要になる。
でも、どんな業種でもやっぱり対外的な派手さがある人が評価されるし、たとえ瞬間最大風速でも広告塔になるような人を好むのは、多分どんな会社でも変わらない。
そういう人が会社を支えていたり、いざいなくなるとめちゃくちゃ大変なことになったりするんだけど、わかりづらいというのはそれはそれで仕方ないことでもある。
しかし、プロレスラーの世界においてはたとえ瞬間最大風速でも、そういう派手さは大事であると思う。
人の耳目を集めてナンボという世界なので、地味に回す人なんて評価はされなくて仕方ない世界だ。
最近は特に女子プロレスラーでも様々な経歴を持つ選手が増えており、そこが面白くもあるんだけど、なかなか突き抜けないまま苦労してしまうケースもしばしば見受けられる。
そんなレスラーの1人が、スターダム所属のジャングル叫女だろう。
元々アフリカへの海外青年協力隊みたいなことをやっており、かなりアクティブな学生生活を送っていたらしい。
私は当時よくスターダムを見ていたので、彼女のデビュー戦も見ていたんだけど、ややぽっちゃりながらなかなか可愛らしいヴィジュアルも合間ってその期待値は高かった。
しかし、今に至るとどうもパッとしない感じだ。
昨年?自身のユニットを組んでタッグベルトを奪取するも、どうもパッとしない。
今話題の新人の林下のデビュー戦ではドロー、そして先日その林下・桃組にタッグベルトを奪われる始末。
この桃とはかつてタッグを組んでいた相手でもある。
つまり、なんだか踏み台的な存在になりつつあるわけだ。
挙句タッグパートナーの刀羅にまで噛みつかれる始末。
なんでこうなったのか。
思うに、まず噛み付く相手、粋がる先を間違えている。
デビュー間もない詩美に噛み付く時点でようわからないし、よくわからない仲良しユニットを展開しているのもよくわからない。
松本と組んでジャングルっていた頃はついにくるかと思ったが、結局いまいち突き抜けないまま終わってしまった。
自分でユニット組んだまではよかったけど、正規軍のような安定感もなく、QQほどのアイデンティティもなく、大江戸隊ほどの存在感もない。
要するに、なんで存在しているのか、何をしたいユニットなのかがわからないのだ。
多分彼女は普通の会社にいたらとても優秀だし、多分注目される存在だっただろう。
行動力もあるし、多分人に気遣いもできる人だろう。
敵は作らないと思うけど、反面さして注目もされないだろう。
そこそこの実績は上げていると思うけど、メインにはなれずにモヤモヤしてしいそうだ。
最近女子プロレスをよく見るんだけど、こういうリアルな人間模様とか個人の感情が見え隠れするのが面白い。
中学生くらいでデビューして、高校生時代もずっとやってきた桃が今はストイックなチャンピオンとして君臨していたり、作った人は誰もいなくなった大江戸隊がいたり、アイドル路線の正規軍のうだつが上がらなかったりと、スターダムのリング上も様々だ。
ジャン叫が今後どうなるかわからないけど、もっと上を見てもいいと思うんだけどな。